柊ツルギが2026年5月5日に公開した「【前編】面白すぎる新作穴掘りゲーでトラブル発生wwww」は、犬を探す目的から始まり、掘る、落ちる、助ける、また誰かが余計なことをする、という流れが次々に起きるコラボ動画だ。動画は1時間2分57秒で、概要欄には「やっと犬を探し出す」「謎の巨大生物に食われる」「友情を引き裂く裏取引」「人狼が紛れ込んでいる」など、場面ごとのチャプターが細かく置かれている。
前編と銘打たれているだけあって、ゲームの攻略そのものよりも、初見に近い状態でメンバーがルールをつかんでいく過程が楽しい。自動字幕でも、犬の居場所を探す会話、危険物の扱いをめぐる声、終盤の人狼疑惑まで追える。ゲーム名を知らなくても、「穴を掘って犬を助けるはずなのに、協力と妨害の境目がどんどん曖昧になる回」と見れば入りやすい。
犬探しがすぐ寄り道になる
冒頭のダイジェスト後、まず立ち上がるのは「ワンちゃん探しに行くぞ」という分かりやすい目的だ。概要欄のチャプターでは13分台に「やっと犬を探し出す」が置かれており、自動字幕でも、右側の犬マークを目印に進めばよさそうだと確認する流れが残っている。目的地が見えているぶん、初見でも何をしようとしている場面なのかはつかみやすい。
ただ、この動画は一直線に救出へ向かうタイプではない。14分台には「この卵犬産むんじゃね?」という脱線が入り、すぐに「俺らの犬じゃなくない?」と返される。こういう雑な仮説が出て、即座に周囲から突っ込まれるところが柊ツルギのコラボ動画らしい。攻略メモとしては遠回りでも、会話の速度で場面が退屈になりにくい。
犬を落とした位置の話になると、さらに厄介さが増す。32分台の字幕では、犬を「結構深めに落としちゃったかも」といったやり取りがあり、救出目標そのものが半分トラブルの原因になっている。ここは、目的を共有しているはずなのに誰かの行動で状況が悪くなる、という今回の軸がよく出た場面だった。
掘るゲームなのに、足元の信頼が薄い
中盤で目立つのは、掘る操作そのものが協力にも妨害にも見えてくるところだ。29分台の「謎の巨大生物に食われる」あたりでは、全員が一気に飲まれて「本当に難しい」と声が重なる。単に失敗しただけではなく、誰がどこを掘ったのか、誰が落ちたのかが会話のネタになっていくので、画面の混乱と通話の混乱が同時に進む。
32分台には、Rキーでダンスできることを見つけて急に寄り道する場面もある。危ない状況の直後なのに、操作確認がそのまま茶番へ変わるのがこの動画の軽さだ。ゲームとしては犬の救出を急ぐべきなのに、エモートを見つけた瞬間に全員の関心がそちらへ流れる。長尺動画ではあるが、こうした小さな横道が区切りになっている。
その一方で、足元を掘る行為が常に疑われるため、協力プレイとしてはかなり落ち着かない。字幕では、誰かの足元を掘ったら落ちていった、という話も出てくる。柊ツルギがそのたびに大きめに反応するので、失敗が単なるミスではなく、次の会話を作る材料になっているのが見やすい。
裏取引と人狼疑惑でコラボが加速する
40分台の「友情を引き裂く裏取引」周辺では、誰かを起こす、助ける、助けないという判断が一気に茶番化する。自動字幕でも「今なんか裏取引が行われそうだ」「契約みたいなのやめようね」といった会話が確認でき、ゲーム内の救助行動がそのまま人間関係の駆け引きに置き換わっていく。ここは、目的達成よりも会話の化学反応を見る場面だ。
52分台以降は、何かを壊そうとしている人がいるのではないか、という疑いが出てくる。概要欄の終盤チャプターにある「人狼が紛れ込んでいる」は、この流れをかなり分かりやすく表している。01:01台の字幕では「誰か人狼がいるぞ」と声が上がり、誰が味方で誰が状況を悪くしているのかを笑いながら探す時間になっていた。
この動画の良さは、ゲームの目的が明快なのに、途中から目的外の会話が主役を奪っていくところにある。初見では少し人数と声の整理が必要だが、概要欄のチャプターを見ながら追うと、犬探し、巨大生物、ダンス、裏取引、人狼疑惑という山が順に見えてくる。前編としては、ゲームのルール説明よりも、メンバー同士がどこまでふざけられるかを先に見せる作りだった。