花芽すみれが2026年5月9日、YouTubeで『MIMESIS』配信「【MIMESIS】賞金バトル!初見にゃん視点 #ぶいすぽわんにゃんバトル」を行った。ぶいすぽっ!のゴールデンウィーク企画「ぶいすぽわんにゃんバトル」の一戦で、花芽すみれは猫チーム側の視点として、如月れん、小雀とと、紫宮るなと一緒に協力プレイへ入っている。

この回で先に伝わるのは、ゲームの怖さそのものより、初見の戸惑いを4人の会話で受け止めていく軽さだ。冒頭のルール説明では、ドッグチームとキャットチームに分かれてポイントを競うこと、今回の『MIMESIS』では制限時間内に列車の修理費と余ったお金を合わせた納品金額を競うことが確認される。そこからすぐに、犬の人形を買うかどうか、偽物をどう見分けるか、荷物を持って帰るかどうかへ話が転がっていく。

配信は約1時間21分。概要欄にはコラボ相手として小雀とと、如月れん、紫宮るなのアカウントが並び、開発元のReLU Games, Inc.から収益化・配信の許諾を得ていることも記されていた。本文では、アーカイブの自動字幕と概要欄を確認しながら、初見の花芽すみれ視点で何が起きていたかを場面ごとに整理する。ホラー寄りの協力ゲームではあるが、記事では過度に怖さを煽るより、笑いと判断の切り替わりを中心に見ていきたい。

賞金バトルの入口は、ルール説明からもう騒がしい

賞金バトルのルールを確認する猫チームのイメージ
V-BUZZ独自作成のイメージ画像です。公式画像・配信画面ではありません。

冒頭で花芽すみれは、5月9日から10日にかけて開催されるゴールデンウィーク企画として「ぶいすぽわんにゃんバトル」を説明していた。ドッグチームとキャットチームに分かれてポイントを競う企画で、今回の種目は『MIMESIS』の賞金バトル。ルールは、制限時間いっぱいまでお金を稼ぎ、列車の修理費と余ったお金を合わせた合計納品金額が多いチームに10ポイントが入る、というものだった。

この説明の段階で、配信の見方はつかみやすい。単純にゲームをクリアするだけではなく、どれだけ持ち帰れるかを競うため、探索中の判断が勝負に関わってくる。安全に帰るか、もう少し奥へ行くか。拾った荷物を残すか、手持ちを入れ替えるか。ゲーム内の怖い演出だけでなく、チームの相談そのものが配信の中心になる構図だ。

同時に、ゲーム内VCでチームごとに分かれるという説明も入る。『MIMESIS』は、プレイヤーの声や姿をまねる偽物が出てくるゲームとして見られることが多い。今回も、自分たちの会話が疑心暗鬼の材料になり、誰が本物なのかを確かめる場面が何度も出てきた。ルール説明だけなら硬くなりそうなところだが、実際の配信では「聞こえるか」「どちらのチームへ入るか」といったやり取りからすでに少し慌ただしい。

この入口でよかったのは、企画全体の説明が短くまとまっていたことだ。5月9日から10日にかけての企画で、犬と猫のチームに分かれていること、Xでは「#ぶいすぽわんにゃんバトル」と応援チームのハッシュタグを付けてほしいことが示される。配信を途中から開いた人でも、何を競っているのか、なぜ猫チーム視点なのかをすぐに把握できる。ここを長く引っ張らず、すぐゲーム内の相談へ移るため、企画説明の硬さが残りにくい。

また、今回のメンバーは、説明役と初見役の分かれ方がはっきりしていた。如月れんと小雀ととが知っている範囲で進め方を出し、花芽すみれと紫宮るなが反応しながら覚えていく。経験者が一方的に指示を出すのではなく、初見側の「それは何」「どう使うの」という確認が会話の間に入るので、視聴者にもルールの断片が順番に届く。協力ゲームの配信では、この学び方が見やすさを大きく左右する。

最初の面白さは、花芽すみれが本当に初見として入っている点にある。冒頭のやり取りで、初めてなのが花芽すみれと紫宮るなだと確認され、小雀ととや如月れんがアイテムや進み方を軽く案内していく。配信を見ている側も、細かな攻略知識を先に持っている必要はあまりない。花芽すみれが「今初めて起動しました」と言うところから入るため、初見の視聴者も同じくらいの目線でルールを追える。

最初の資金は100円。持ち越しできないため、開始前にアイテムを買ってから出発する流れになる。ここで説明されるのが、懐中電灯を明るくするアイテム、出口を示すコンパス、敵を殴るためのバットなどだ。勝ちを狙うなら武器や探索補助が欲しくなる場面だが、配信ではそこに「犬の人形」が混ざる。猫チームの勝負なのに、犬の人形をめぐって会話が生まれるところが、この回の入りとして象徴的だった。

概要欄の告知では、今回の配信が開発元のReLU Games, Inc.から収益化・配信の許諾を得て実施されていることも記されている。配信本文だけを追うと賑やかな初見プレイに見えるが、公式企画としての枠組みと権利表記はきちんと整理されている。記事としては、まずこの「企画の点数を競う配信」と「初見の猫チーム視点」という2つを押さえておくと、後の場面が見やすい。

もう一つ、冒頭で効いているのは、相手チームを意識しながらも、対決の言葉が強くなりすぎないところだ。賞金バトル、ポイント、ドッグチームとキャットチームという勝負の枠はある。しかし、花芽すみれ視点では、まず自分たちが無事に帰ってこられるか、買ったアイテムを使えるか、偽物を見分けられるかが前に出る。大きな対決の中に、目の前の小さな失敗が入ってくるため、初見者でも構えずに見られる。

出発直前には、花芽すみれが犬の人形を買う流れになる。ここは勝負の効率から少しずれた選択だが、そのずれが結果的に序盤の会話を作っていた。本人もすぐに「バットの方が良かった」といった方向へ揺れ、周囲からも「寂しくないでしょ」と返される。便利な攻略アイテムではなく、何に使うのか分からない小物を持っていくことで、初見プレイの不安と楽しさが同時に立ち上がっていた。

犬の人形を抱えた初見プレイが、怖さを笑いに変える

暗い施設で小さな人形を抱えて進む初見プレイのイメージ
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最初の探索では、列車の修理費が290と示され、これ以上の額を集めないと戻れないことが説明される。さらに、マップの汚染や危険度、資源の量のような要素も出てくる。ここで花芽すみれは、ゲーム内の仕組みを一つずつ受け取りながら、暗い施設へ進んでいく。画面上の情報を読み解くより先に、周囲の声や反応で状況を理解していくところが、初見視点らしい。

序盤の探索では、トイレの蓋のようなアイテムが高く売れるという説明が入る。いかにもゲーム的な価値判断で、何が高いのか見た目だけでは分からない。花芽すみれはそれを聞きながら、扇風機や便座のような大きなアイテムを見つけ、持ち帰るべきかどうかを判断していく。ここで大事なのは、怖い敵が出るかどうかだけではなく、アイテムを持った瞬間に手がふさがることだ。持ち帰りたいものが増えるほど、逃げる時の身動きが重くなる。

この回の序盤で何度も笑いに変わっていたのが、犬の人形の扱いだった。花芽すみれは、囲まれた時に人形を置いてみるが、敵に無視されたように見え、「1mmも役に立たなかった」と振り返る。18分台から19分台にかけても、4体くらいに囲まれて置いたのに相手が自分へ来た、という説明があり、犬の人形が攻略アイテムなのか会話用の小物なのか分からなくなる。攻略としては失敗に近いが、配信ではこの失敗が会話を動かす材料になった。

なぜなら、犬の人形は勝ち筋から外れているようで、会話の中心にはなっているからだ。紫宮るなが勧めたこと、花芽すみれがそれを信じて買ったこと、使っても効果が分かりづらかったこと。この一連の流れで、初見側が「だまされた」と笑いながら、経験者側が「寂しくないでしょ」と返す関係ができている。ゲームの怖さを正面から受けるだけなら緊張が続くが、こういう小さな失敗が挟まると、見ている側も息を抜ける。

配信序盤のやり取りでは、敵や偽物への対処もまだ手探りだった。前から誰かが来た時に「偽物じゃない?」と疑い、殴るべきか、逃げるべきかをその場で決めていく。花芽すみれは武器を持っていない時間もあり、誰かの隣をキープする、戻る、真ん中へ集合する、といった動きでしのいでいた。アーカイブの序盤を見ていると、怖い場面より先に「何もできないからついていく」という判断がよく見える。

この「何もできない」時間が、逆に視点としては分かりやすい。上手い人が単独で効率よく回る配信ではなく、アイテムの意味を確認しながら、危ないと思ったら戻る。扇風機を持つと他のものが持てない、武器なし組が固まると不安、戻った方がいいかもしれない。そうした判断がひとつひとつ声に出るため、視聴者は画面の暗さや敵の位置だけでなく、プレイヤーが何に迷っているかを読み取りやすい。

特に印象に残るのは、アイテムを入口付近に置いておいた方がいいのでは、という発想が出る場面だ。ゲーム慣れしたプレイヤーなら手早くやるような一時置きや持ち替えを、配信内で相談しながら試していく。勝負企画ではあるが、猫チーム視点では「最初から完璧に効率化する」より、試しながら形を作る面白さが強かった。

その結果、序盤は点数勝負の緊張よりも、プレイヤー同士の距離の近さが前に出る。偽物が来た時に誰が殴るのか、荷物を持つ人は誰か、どこで戻るか。ひとつの判断に対して、すぐに誰かが声を返す。ホラー協力ゲームのはずなのに、会話の質感はずっとにぎやかで、怖さを共有して崩していく回になっていた。

この序盤を厚く見ておきたい理由は、後半の慣れ方がここから始まっているからだ。最初は、誰がどのアイテムを持つか、敵に近づかれた時に何をすればいいか、どこまで戻れば安全かが曖昧だった。花芽すみれが武器を持っていない時間は、隣にいること自体がひとつの対策になる。役割分担というほど整っていないが、だからこそ、誰かの近くにいる、声をかける、戻ると決める、といった基本の動きが配信内で見える。

犬の人形の件も、単発の笑いでは終わらない。あの小物が役に立たないかもしれないと分かってからも、花芽すみれはそれを完全に捨てず、寂しくなったら投げるという冗談へ変えていた。攻略効率だけを考えれば無駄に見える選択でも、配信の会話では意味を持つ。勝負企画でありながら、こうした小物を話題にできる余白があるため、緊張が一方向に寄りすぎない。

視聴時に注目したいのは、花芽すみれが怖さを大げさに演出するより、まず状況を言葉にしている点だ。暗い、何もできない、武器がない、戻った方がいい。ひとつひとつの発言は短いが、今どこが不安なのかが画面外にも伝わる。アーカイブを後から見る場合でも、この言葉を拾っていくと、単に叫んでいる回ではなく、初見プレイヤーが少しずつゲームの判断を覚える回として見えてくる。

この見方をすると、序盤の失敗は失敗のまま残していい場面だと分かる。犬の人形を買ったことも、武器を持っていない時間も、効率だけなら遠回りだ。しかし、初見の配信では、何が遠回りなのかをその場で知っていく過程が大事になる。花芽すみれが「これはどういうこと」と反応し、周囲が笑いながら返すことで、ゲームの説明が攻略メモではなく会話として流れていく。そこが、この回を記事として拾う価値のある部分だった。

偽物を疑う声と、荷物を持ち帰る判断が重なる

偽物を警戒しながら荷物を運ぶ協力プレイのイメージ
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『MIMESIS』らしさがはっきり出るのは、偽物の声や姿に振り回される場面だ。配信の中盤では、誰かの偽物が近づいてきたり、声が高くなったり低くなったりして、会話そのものが疑う対象になる。花芽すみれも、相手が本物なのか偽物なのかを何度も確認していた。名前を名乗ってほしい、返事をしてほしい、声が違う気がする。こうした言葉が増えるほど、ゲームの仕組みがチーム内のコミュニケーションに食い込んでくる。

この回の面白いところは、疑心暗鬼が怖い演出だけに収まらない点だ。偽物を見つけたら殴る、逃げる、放送で知らせる、戻る。反応がすぐに行動へつながる。冒頭のやり取りでは、施設内にいる人たちへ放送できる設備も説明されていた。実際に14分台には、別行動中のメンバーへ状況を伝えるために放送しに行く流れがあり、声が信用できないゲームで、あえて声を使って連絡するのが面白い。

偽物を疑う時の言葉も、ただ怖がっているだけではない。「名乗って」「返事して」「本物だよね」という確認は、コラボ配信の会話としては少し変なやり取りだが、『MIMESIS』ではそれが正しい確認手段になる。普段なら何気なく聞き流す声色や返事の遅れが、ここでは重要な手がかりになる。花芽すみれが相手の声に反応するたびに、ゲームが会話の細部を拾わせる作りだと分かる。

中盤では、偽物との遭遇が多すぎるという話も出ていた。花芽すみれ側では、誰かの偽物が何人も現れ、全員が本物ではないかもしれないという状態になる。別の場所では、小雀とと側や紫宮るな側でも同じように偽物が出ている。自分が見ている画面だけでは全体が分からないが、戻ってきた時の報告で「そっちも大変だったのか」と分かる。この後から追い合わせる感じが、コラボ配信のよさになっていた。

同時に、勝負としての判断も続く。持ち帰る荷物の価値を見て、何を優先するかを選ぶ。扇風機のような大きいアイテムを持つと、他の手持ちが制限される。便座や盆栽、ギターのようなアイテムが出てきた時には、誰が枠を空けているか、どちらの方が高いかを見ながら拾っていく。怖い相手から逃げるだけではなく、帰る価値のある荷物をどこまで抱えるかが、ずっと並走していた。

30分台の流れでは、奈落に落ちる場面や、レバーを引いている時だけ通れる仕掛けも出てくる。ここでは、誰かが落ちたことを報告し、戻してあげるために帰ろうとする判断が入る。全員で奥まで突っ込むより、いったん戻る。荷物も大事だが、メンバーが欠けた状態を長く続けない。このあたりは、勝負企画でありながら、配信の見やすさとしても納得しやすい判断だった。

配信中盤の確認根拠として分かりやすいのは、アーカイブの30分台で「便座発見」と声が上がり、荷物の持ち帰りと落下の報告が重なるところだ。アイテム名だけ見ればふざけた場面だが、実際には、足場、偽物、手持ち枠、帰路の判断が同時に動いている。軽い言葉の裏でやっていることは意外と忙しい。

さらに、33分台にはスクラップ価値が509と確認される場面もある。ここで、持ち帰ったものが数字として金額になることが見え、チームとしての前進が目に見える形で返ってくる。序盤の犬の人形のような寄り道と、中盤の荷物回収のような実利が同じ配信内に並んでいるため、笑いだけでも、攻略だけでもないバランスになっていた。

この中盤までを見ると、花芽すみれの視点は「怖がる人」だけではない。初見として驚きながらも、誰かが偽物かどうかを疑い、荷物を持ち替え、帰るべきタイミングを相談する。強い攻略指示を出すより、周囲の声を受けてすぐ反応するタイプのプレイで、チームの会話が詰まらない。そこが、今回の猫チーム視点の見やすいところだった。

中盤でもう一つ大事なのは、チームが「勝ちたい」と「面白くしたい」の間を行き来している点だ。分かれて動いた方が偽物が出た時に面白い、という話が出る一方で、勝ちに行くなら4人で動いた方がいい、という現実的な判断も出る。ここで花芽すみれたちは、完全に効率へ振り切るわけでも、完全に撮れ高だけを優先するわけでもない。配信の中では、その揺れ自体が会話になっている。

この揺れは、ぶいすぽっ!のゲーム配信らしい部分でもある。勝負企画なので結果は気になる。しかし、配信として残るのは、勝つための手順だけではない。偽物の声が変で笑う、荷物の名前で笑う、犬の人形を思い出して笑う。勝負の枠があるから行動に意味が出て、その行動がズレるから会話が膨らむ。今回の『MIMESIS』は、その両方がきれいに同居していた。

アーカイブを追う時は、誰がどのアイテムを拾ったかを全部正確に覚える必要はない。むしろ、花芽すみれがいつ不安になり、いつ笑いに変わり、いつ戻る判断をしたかを見る方が、この回の流れはつかみやすい。中盤は場面が散らばりやすいが、「偽物を疑う」「荷物を選ぶ」「帰るか決める」の3つを軸に置くと、混乱した会話の中でも筋が見えてくる。

もう少し細かく見るなら、偽物を倒した後の報告にも注目したい。誰の偽物がいた、どちらの場所に出た、声が変だった、という情報は、ゲーム内の安全確認であると同時に、別行動していた相手との会話の接点にもなる。合流した時にそれぞれの怖かった出来事を持ち寄るため、視点が一つでも、画面外で起きていたことを少し想像できる。コラボ配信で複数視点がある時の楽しみ方が、ここにも出ていた。

地下鉄駅で、勝負企画らしい慣れが見えてくる

地下鉄駅で合図を頼りに帰路を探す猫チームのイメージ
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後半では、工場だけでなく地下鉄駅へ進む流れになる。ルート選択で更新をかけ、別のマップへ行ってみようとする判断が入るあたりから、チーム内に少し慣れが出てくる。最初は何を買うか、何を拾うかで戸惑っていたが、後半は武器があるから分かれてもいい、いつもの組み合わせで行こう、という言い方が出てくる。短い配信の中で、進み方が少し変わっているのが分かる。

地下鉄駅では、出口が分かりづらい、入り口が遠い、奥まで行かないとアイテムが少ない、といった話が出ていた。施設の構造が変わることで、ただ同じ動きを繰り返すだけではなくなる。花芽すみれも、電車内や奥の通路を見ながら、どこにアイテムがあるのか、どちらが帰り道なのかを確かめていた。暗い画面の中で誰かの声を頼りに進むため、偽物への警戒もさらに強くなる。

後半で印象的だったのは、声の変化への反応だ。誰かの声が高くなったり低くなったりして、何を言っているか分からない、今のは本物なのか、と会話が揺れる。花芽すみれも、返事がないと不安になる、急に黙られると怖い、という趣旨の反応をしていた。これは単なるホラー演出というより、普段のコラボ配信で当たり前に頼っている声のやり取りが、ゲーム内で信用できなくなる面白さだ。

一方で、チームは完全に混乱しきるわけではない。高いアイテムを見つけたら共有し、充電できる設備を教わり、出口の音や合図を頼りに戻る。楽器のような音が出るアイテムを持っていると、それが目印になるという話も出ていた。偽物に惑わされながらも、帰り方や合図を少しずつ増やしていく。ここに、ゲーム配信としての気持ちよさがある。

地下鉄駅のパートでは、初見であることの不便さもはっきり残っている。どこにアイテムが湧くのか、どの通路が行き止まりなのか、帰り道がどちらなのか。分からないことが多いから、移動のたびに誰かの判断を待つ時間がある。テンポよく稼ぐプレイだけを見たい人には、少しもどかしい場面もあるだろう。ただ、そのもどかしさがあるからこそ、出口の音や仲間の声が見つかった時に安心感が出る。

終盤の帰還前には、トラム修理やシャワーのような要素も触れられる。汚染を下げる仕組みや、持ち帰ったお金の使い道が少しずつ見えてくる。さらに、最後の数分ではバットやショットガンを買って試すような、もう勝負が終わるから少し遊ぶという時間も入る。真面目に稼ぐパートから、終わり際にアイテムを試して笑うパートへ切り替わるのが、企画配信らしい余白だった。

配信後半で花芽すみれが「楽しい」と言う場面は、この回の着地点として素直に受け取れる。怖いゲームをうまく処理したというより、声が変わる、偽物が近づく、荷物を抱えて帰る、仲間とはぐれる、といった要素を、4人の会話で遊べるものにしていた。少し慌ただしく、ゲームの細かなルールは初見だと全部は追いきれない。それでも、何に驚き、何で笑っているかは十分に伝わる。

終盤のショットガンやバットの試し方にも、その余裕が出ていた。もう終了が近いと分かっているから、効率よりも「撃ってみてよ」「犬は撃てない」という会話が前に出る。猫チームとはいえ犬を撃てない、という軽い言い方で、対決企画の中にも柔らかい線が引かれる。怖いゲームの終わり際に、こういう冗談で締めに向かうのは、このメンバーの組み合わせらしい。

初見者向けに補足すると、『MIMESIS』の配信は画面だけを追うと、暗い場所で何かが起きているように見える時間がある。今回も、字幕や会話を拾わないと、何を怖がっているのか、なぜ戻るのかが分かりにくい箇所はある。だからこそ、後から見るなら、冒頭20秒台のルール説明、3分台の犬の人形購入、18分台から19分台の人形失敗談、31分台から33分台の便座と落下、42分台の地下鉄駅への切り替えという区切りで見ると入りやすい。

この区切りで見ると、配信全体は「分からないまま入る」「怖がりながら持ち帰る」「疑いながら連携する」「終わり際に遊ぶ」という流れになる。大きなドラマを一つ作る回ではなく、小さな判断と笑いが積み重なる回だ。公式企画の賞金バトルという枠があるため、すべてが雑談には流れない。けれど、完全な競技配信にもならない。その中間にある軽さが、花芽すみれ視点の魅力だった。

結果発表で見える、猫チーム視点の楽しみ方

結果発表を前に小さな犬猫マスコットとスコアカードを見比べるイメージ
V-BUZZ独自作成のイメージ画像です。公式画像・配信画面ではありません。

終盤の1時間19分台には、最終結果としてドッグチーム2347、キャットチーム1947が発表され、勝利はドッグチームとなった。猫チーム視点だけを見ていると、途中の509というスクラップ価値や帰還判断で手応えが出ていたぶん、結果は少し悔しい。ただ、この配信の価値は、最終スコアだけで測るより、そこへ向かう相談の多さで見る方が合っている。

また、今回の配信は花芽すみれだけを強く持ち上げるより、4人の役割差で見る方が合っている。如月れん、小雀とと、紫宮るながそれぞれ状況を返し、花芽すみれが初見の反応を挟むことで、会話が止まりにくい。誰かが怖がると誰かが笑い、誰かがアイテムを見つけると別の誰かが価値を確認する。ゲーム内の暗さとは対照的に、声の往復は明るい。この対照が、最後まで配信を支えていた。

短く切り出すなら、今回の回は「初見が迷う時間」をきちんと残していた配信だった。上手く進んだ場面だけでなく、犬の人形に首をかしげる時間、声が信用できず立ち止まる時間、荷物を抱えて帰り道を探す時間がある。そうした余白があるから、終盤の「楽しい」という一言も、単なる締めの感想ではなく、怖さと混乱を一緒に遊び切った後の言葉として届く。

派手な勝敗の瞬間だけを追うより、そこへ向かう小さな相談を拾う方が、このアーカイブの良さは伝わりやすい。初見で見る人にも、冒頭のルール、犬の人形、偽物、地下鉄駅、結果発表の順で進むと、企画とゲームの両方を把握しやすい。

記事として最後に補っておくと、今回の配信は「怖いゲームをプレイした」という一文では少し足りない。実際には、企画の点数、チーム内の役割、アイテムの価値、偽物への警戒、帰るタイミングが同時に動いている。花芽すみれ視点は、その複数の要素を初見の反応でほどいてくれる。分からないことを分からないまま声に出し、周囲がそれを拾い、次の判断へ進む。その繰り返しが、暗いマップの中でも配信を重くしすぎなかった。

ぶいすぽっ!のコラボ配信を普段から見ている人なら、メンバー同士の返しの速さを楽しめる。初めて見る人なら、ルール説明から入って、犬の人形、偽物、地下鉄駅、最後のスコアという分かりやすい目印を追えばいい。どちらの見方でも、今回のアーカイブは入口を作りやすい。大きな山場だけを抜き出すより、声を掛け合いながら少しずつ慣れていく過程まで含めて見ると、花芽すみれの猫チーム視点が持っていた柔らかさが伝わる。

その意味では、配信を最後まで見る前に、まず冒頭10分だけ確認するのも悪くない。ルール、初見の立ち位置、犬の人形、最初の偽物への反応がまとまっていて、この回の楽しみ方がほぼそこに出ている。そこから中盤へ進むと、同じ賑やかさのまま、少しずつチームの判断が速くなっていく。

今回の記事として整理したいのは、花芽すみれの初見視点が、ルールの分かりやすい説明役ではなく、配信の温度を作る役になっていたことだ。分からないから質問する。犬の人形を信じて買ってしまう。偽物を疑って名乗らせる。手持ちがいっぱいで荷物を選ぶ。こうした反応が、経験者の案内やツッコミを引き出していた。

「ぶいすぽわんにゃんバトル」の一戦として見るなら、ポイントを競う企画の中に、猫チーム側の賑やかな初見回が挟まった形だ。勝負の結果だけを知りたい人には少し寄り道が多いかもしれないが、コラボの会話を楽しみたい人には、その寄り道がむしろ入口になる。最後に残るのは、怖い施設を攻略した達成感より、犬の人形、偽物、便座、地下鉄駅の合図まで、いろいろな小さな出来事を4人で笑いながら持ち帰った感触だった。

次に関連して追うなら、同じ企画内の別視点や、ドッグチーム側の配信と見比べるとよさそうだ。猫チーム視点では、初見の戸惑いと会話の転がり方が中心だったが、相手側では同じルールが別のテンポで進んでいるはずだ。今回の花芽すみれ視点は、その前に企画の基本ルールと『MIMESIS』の疑心暗鬼をつかむ入口として使いやすい。勝負の全体像を知る前に、まず猫チームの一戦で「この企画はどういう遊び方をするのか」を体で見せてくれる回だった。