セットリストを先に決めて走る歌枠ではなく、コメント欄から届く曲名に合わせてその場で並べ替えていく回だった。解 -Kai-が2026年4月17日にYouTubeで配信した『【定期 #歌枠】#29 リクエスト歓迎◎ 好きな曲を好きなだけ歌うフリー枠』は、金曜の定期歌枠#29。概要欄でも、今回はリクエストOKのフリーダム編と案内され、レパートリー一覧へのリンクが置かれていた。
配信時間は約2時間16分。最初のリクエストから『アゲハ蝶』へ入り、『歩いて帰ろう』『PPPP』『無限』『摩訶不思議アドベンチャー!』を経て、『新時代』『Butter-Fly』『怪獣』などへ広がっていく。後半には『ラフメイカー』『TRAIN-TRAIN』『人にやさしく』のようなロック寄りの並びも入り、終盤は『バニーガール』『READY STEADY GO』まで歌って締めた。曲名だけを抜き出すと幅広いが、実際に面白かったのは、曲間で「これなら歌えそう」「次はこの順で行こう」と少しずつ道筋を作っていくところだった。
犬の通院話から始まった、予定を決めないフリー歌枠

冒頭1分台でまず出てきたのは、歌の話よりも犬の病院の話だった。開始が少し遅れた理由として、フィラリア予防の薬をもらいに動物病院へ行っていたことを説明し、病院が混んでいたため遅くなったと近況を置いている。そこからペンライト表示を出し、コメントを読み、少しずついつもの歌枠の状態へ戻していく。いきなり本編へ飛び込まないこの入り方が、フリー回らしい余白になっていた。
概要欄には、レパートリー一覧へのリンクだけでなく、チャット欄で入力できる反応ワードもまとめられている。曲のリクエストだけで参加するのではなく、ペンライト、花火、雪、桜、炎のような演出をコメントで出せる作りだ。本文中で配信の反応を拾う時にこの点は大きく、歌っている最中も曲間も、コメント欄がただの曲名受付ではなく、配信画面の動きを作る場所になっていた。
概要欄の告知には、カラオケ音源の利用許諾やコメントルールもまとまっている。リクエストを受ける歌枠は、曲名が増えるほど進行が散らばりやすいが、この回は先に見ておく導線が多めに用意されていた。歌える曲の一覧、反応ワード、コメント上の注意点が同じ場所に置かれているため、初見でも「どこまで参加してよいか」をつかみやすい。記事で見る時も、概要欄を単なるリンク置き場ではなく、配信設計の一部として見たほうが内容を理解しやすい。
3分台には、今回はリクエストOKのフリー回だと改めて共有している。しかも、直前まで犬の病院に行っていたため、声出しも選曲の準備もほとんどできていないと話していた。準備不足を売りにするような雑さではなく、「何も決めていないから、リクエストがあれば出してほしい」という正直な始まり方だ。ここで、今日の枠がきれいに組まれたセトリではなく、コメントと一緒に作る時間だと見えてくる。
この「決めていない」という状態は、歌枠としてはリスクにもなる。リクエストが出なければ曲を探す時間が増えるし、歌えるかどうかの確認も必要になる。ただ、解 -Kai-はその迷いを隠さずに口にしているので、待ち時間が放置に見えにくい。候補を探している、音源を確認している、曲名をメモしている、という作業が画面の外で起きていることが伝わる。フリー回の弱点になりそうな部分を、配信の会話で埋めていた。
最初に届いたリクエストは『アゲハ蝶』。曲名に含まれる言葉へ反応して配信画面の演出が動いたことにも触れながら、すぐに歌へ入っていく。ポルノグラフィティが好きなので、歌うものがなければポルノでいいかもしれない、と軽く話す場面もあった。後でポルノ限定歌枠をやりたいという話にもつながるので、これは単なる雑談ではなく、配信者側の好みが曲順へにじむ最初のポイントだった。
『アゲハ蝶』を歌い終えた後は、リクエストへのお礼とセトリへの記入が入る。曲を消化して終わりではなく、何を歌ったかをその場で記録しながら次へ進むので、視聴者側も「いま何曲目か」「どのリクエストが反映されたか」を把握しやすい。歌枠としては地味な作業だが、この回ではその記録作業まで配信のテンポに含まれていた。
また、曲後のコメント読みが長くなりすぎないのも見やすい。来てくれた人へ挨拶し、演出への反応に礼を言い、次の曲の相談へ戻る。歌と雑談が完全に分かれているわけではないが、話題が曲から離れたまま戻ってこない感じは薄い。歌枠を記事にする時は曲数に目が行きがちだが、この回では曲後の戻し方も大事だった。
続く『歩いて帰ろう』では、カラオケ音源の有無や自分が歌えるかどうかを確認してから歌っている。歌い終わったあとには、原曲を後で確認したいとしつつ、レパートリーに追加できそうだという感触も話していた。ここがこの回の芯に近い。リクエストを受けた曲をその場で歌うだけでなく、「次から歌える曲」へ変わっていく可能性があるからだ。
17分台には、リクエストをもらうとレパートリーが増えていくという話が出ている。公式レパートリー一覧を概要欄に置いている配信だからこそ、リクエストは単なるその場限りの注文ではない。歌えた曲、もう少し確認すれば入れられそうな曲、音源の都合で保留になる曲が少しずつ整理され、次回以降の候補にもなる。フリー歌枠のゆるさと、継続企画としての積み上がりが同時に見える場面だった。
その後に歌った『PPPP』も、以前リクエストされて一度歌ってみた曲を、記憶を定着させるためにもう一度歌うという流れで入っている。新しい曲を完璧に披露するというより、前に出たリクエストを配信の中で再確認し、次に歌いやすくしていく感覚が近い。歌枠を毎週続ける意味が、ここでは曲数の多さではなく、レパートリーを一緒に育てるところに出ていた。
ここまでの序盤だけでも、歌枠の顔つきは何度か変わっている。犬の通院話で生活の近さが出て、最初のリクエストでポルノグラフィティの話になり、『歩いて帰ろう』で懐かしい曲の確認へ寄り、『PPPP』で前回までのリクエストの続きを拾う。ひとつのテーマで強く押す回ではないが、コメントから曲が出てくるたびに話題の色が変わる。そこが、事前セトリのライブとは違うところだった。
この序盤は、歌の完成度だけを見ていると少し回り道に感じるかもしれない。犬の通院、イヤホンの話、初見コメントへの返事、曲が歌えるかどうかの確認が細かく挟まるからだ。ただ、その回り道があるから、リクエストが届いた時の反応が見えやすい。曲名を受け取って、音源を探し、少し迷いながら歌へ入る流れがそのまま配信の内容になっていた。
視聴時のポイントとしては、序盤をただの準備時間として飛ばさないことだ。特に3分台から17分台にかけて、今回の進め方、レパートリー一覧の使い方、リクエストで曲が増えるという考え方がまとめて出ている。ここを押さえてから後半を見ると、『Butter-Fly』や『怪獣』のような目立つ曲だけでなく、曲間の相談そのものがこの回の見せ場だったと分かりやすい。
レパートリー一覧とコメントで曲順が組み替わる

25分台には、リクエストが途切れたタイミングで『無限』を歌う流れになる。ここでも、ポルノグラフィティだけを歌う歌枠をいつかやりたいという話が出ていた。フリー回ではあるが、解 -Kai-自身の好きなアーティストや歌いたい方向も自然に混ざっている。コメント任せに見えて、配信者側の引き出しが曲順の土台になっているのが分かる。
『無限』の後は、コメントからアニメソングの流れが強まっていく。32分台には『新時代』のリクエストが出て、そこからデジモン曲の話、ドラゴンボール曲の話へ広がった。解 -Kai-は、デジモンなら『Butter-Fly』は歌えるが、ほかの曲は曲名を聞けば分かるかもしれない、というように範囲を確認している。歌える曲と曖昧な曲をその場で切り分けるこの会話が、リクエスト歌枠らしい。
この時点で、曲順はかなり動いている。『摩訶不思議アドベンチャー!』を先に置き、その後に『新時代』、さらに『Butter-Fly』へ進む流れになった。事前に作ったセトリなら、作品や年代で整えることもできるが、この回はコメントの反応と解 -Kai-の記憶を手がかりに進む。だから、アニソンという大きなまとまりはありつつ、並びはきれいに分類されすぎない。
40分台には、リクエストが複数溜まっていることを確認しながら、『新時代』『Butter-Fly』『怪獣』の順番を整理している。さらに、歌える曲の一覧は固定コメントや概要欄から見られると案内し、そこから選んでほしいとも話していた。概要欄のレパートリー一覧が、配信前に眺めるためだけのリンクではなく、配信中に次の曲を探すための実用的な導線になっている。
レパートリー一覧については、概要欄にもカラオケ音源の都合で歌えない曲があると補足されている。つまり、一覧に載っていることと、その場ですぐ歌えることは完全には同じではない。配信中に音源を探したり、ガイドの有無を確認したりするのは、そのためでもある。記事としては、このひと手間を省くと、リクエストがただ順番に処理されたように見えてしまう。実際には、曲を選ぶたびに小さな確認が挟まっていた。
『新時代』へ入る直前には、前にも歌ったが少しうろ覚えだったこと、高い曲なので頑張ることを軽く添えている。こうした一言があると、曲そのものの知名度とは別に、いま歌う側がどこを気にしているかが見える。歌枠の記事で曲名だけを並べると薄くなりがちだが、この回では「歌う前に何を確認していたか」を拾うと、配信の流れがぐっと見えやすくなる。
この曲前の自己確認は、歌の評価を下げるための言い訳ではなく、視聴者と同じ準備をするための一言に近い。高い曲だと分かっている、前回の記憶が少し曖昧かもしれない、それでもリクエストが来たから挑戦する。そういう前置きがあると、聴く側は完成品だけを待つのではなく、歌いながら立て直すところまで含めて見られる。フリー回の楽しさは、こうした小さな挑戦の積み重ねにもあった。
『Butter-Fly』は、海外からのコメントに応じる形でも印象に残る。インドネシアからの初見コメントに返しつつ、デジモンの曲として出てきたリクエストを受けて歌っている。定期歌枠の常連向けのやり取りだけで閉じず、初めて来た人にも歌を聴いていってほしいと案内する場面があり、そこから曲へ入る。コメント欄の範囲が少し広がるのが分かる流れだった。
海外コメントへの返し方も、必要以上に大きな話題にしすぎないのがよかった。初見で来た人に挨拶し、どこから来たのかに反応し、日本語が分かるのかを少し確認して、また歌へ戻る。英語配信へ切り替えるのではなく、金曜歌枠の流れを保ったまま迎え入れている。常連の反応と初見の反応が同じコメント欄に並ぶことで、曲のリクエストも少し開かれたものに見えた。
『怪獣』の前後では、リクエストが本当にたくさんあると話しながら、次に『ウィーアー!』、その後に『THE DAY』を置く流れを再確認している。ここで面白いのは、曲順が一度決まっても固定されきらないところだ。リクエストの残り、歌えるかどうか、曲の雰囲気、コメントの勢いを見ながら、曲間で少しずつ整えていく。司会進行というほど堅くなく、メモを見ながら机の上を片付けていくような感覚に近い。
『怪獣』の後には、ボーカルの話題や曲名への反応も挟みつつ、『ウィーアー!』へ進む。『新時代』に続いてワンピースの曲を歌う、という説明もあり、リクエストでばらばらに見える曲の間にゆるい連結が生まれていた。作品つながりやアーティストつながりを厳密に組むわけではないが、曲前の短いコメントがあることで、視聴者は次の曲へ気持ちを切り替えやすい。
この中盤手前のまとまりは、リクエスト歌枠の見やすさをよく出している。公式レパートリー一覧、固定コメント、曲間の確認、コメント欄の反応が同じ方向を向いているからだ。どの曲が来るか分からないフリー回でも、進行が完全に散らばっているわけではない。むしろ、候補が増えるたびに、解 -Kai-が次の数曲を口に出して整理してくれるので、流れを見失いにくかった。
一方で、きっちりしたライブのような完成度を期待して見る回ではない。うろ覚えかもしれない、音源を探す、順番を少し待ってもらう、というやり取りが何度も入る。そこを欠点というより、フリー回の手触りとして受け取れるかどうかで印象が変わる。リクエストを投げる側も、ただ曲を指定するだけではなく、配信の進行に少し参加している感覚があった。
この章で特に見ておきたいのは、曲順の「決まり方」だ。『摩訶不思議アドベンチャー!』から『新時代』へ進み、『Butter-Fly』を挟んで『怪獣』へ行く流れは、ジャンル表としては少し不規則に見える。けれど、配信の中ではリクエストの順、歌える範囲、作品名から連想した話題が順番に重なっている。結果だけを見ると雑多でも、過程を追うと納得しやすい並びになっていた。
アニソンからロックへ、声の向きが少しずつ変わる中盤

1時間10分台の『THE DAY』は、ポルノグラフィティの話題とも重なる曲だった。歌う前に、ヒーローアニメの主題歌だったこと、自分の歌ってみたでも出していることに触れている。さらに歌い終わったあとには、同じ作品の後続シーズンでポルノグラフィティが関わる曲についても話していた。ここは単なる曲紹介ではなく、解 -Kai-自身が好きなアーティストをどう追っているかが見える場面だ。
『THE DAY』から『ピースサイン』へ移るところも、作品つながりの流れが分かりやすい。曲前には、サビの音程の上下が難しいという話をしている。曲そのものを持ち上げるより先に、歌う側が「ここが大変」と笑いながら入るので、聴く側も少し身構えつつ楽しめる。歌枠の感想としては、こういう曲前の一言が意外と大事だ。何を聴けばよいかの目印になる。
『ピースサイン』を歌い終えた後は、リクエストが残っているかを確認しながら、あと何曲歌うかも考えている。配信時間はまだ残っているが、体力や曲数の感覚を見ながら進めているのが分かる。歌枠は曲だけでなく、曲間のペース配分も見どころになる。ここでは、リクエストをできるだけ拾いたい気持ちと、無理なく最後まで歌い切るための調整が同時に出ていた。
このあたりから、配信は「来たリクエストを全部拾う」段階から、「残り時間の中でどう拾うか」を考える段階へ移っていく。まだ終盤ではないが、1曲あたりの長さを考えると、無限に増やせるわけではない。だからこそ、曲間で残りの候補を口に出すことに意味がある。聴く側も、いまのリクエストが次に来るのか、少し後になるのかを想像しながら見られる。
1時間23分台には、『ラフメイカー』と『TRAIN-TRAIN』のリクエストが並ぶ。ここから少し、アニソン中心の流れからロック寄りの流れへ寄っていく。『ラフメイカー』では、リクエストが来ていることを確認したうえで、これから歌うと伝えてから入る。『TRAIN-TRAIN』では、途中で来た人へもリクエスト受付中だと改めて案内し、曲名を口にしてから歌い始めていた。
中盤のロック寄りの流れは、急に空気を変えるというより、前半で温まったコメント欄をもう少し前へ押し出す役割だった。『ラフメイカー』で少し物語性のある曲へ寄り、『TRAIN-TRAIN』でまっすぐな勢いへ進み、『人にやさしく』でコメント欄も一緒に声を出すような形になる。曲ごとの細かい歌唱評を並べるより、この並びが視聴者の参加感を強めていくところを見たほうが、この回の中盤は分かりやすい。
『ラフメイカー』と『TRAIN-TRAIN』の並びは、声の出し方の印象も変わる。前半のアニメ主題歌の明るさとは違い、少しざらっとした勢いを前に出す時間になる。とはいえ、記事として大げさに「熱狂」と書くより、コメント欄の反応や曲間のお礼が絶えず挟まることで、勢いがやわらかく受け止められていたと整理するほうが近い。元気な曲でも、配信全体は急に荒くならない。
『TRAIN-TRAIN』の後には、追加で『人にやさしく』のリクエストが入り、そのまま次に歌う流れになる。ここでも、ほかにリクエストが来ていないかを一度確認してから進めている。リクエストを受けた順番を絶対に崩さないという堅さではなく、いま残っている候補を見て、自然に次を決めるやり方だ。聴いている側としては、コメントが届けば次の曲に反映されるかもしれないという期待が続く。
『人にやさしく』の前には、コメント欄へ一緒に声を出すよう促すような一言もあった。歌詞をここで引用する必要はないが、視聴体験としては、聴くだけの曲から一緒に反応する曲へ切り替わる瞬間だった。概要欄の反応ワードの仕組みとも相性がよく、歌っている側とコメント欄の距離が少し近くなる。フリー回は曲順の自由さだけでなく、参加の仕方もゆるやかに変わっていく。
その後の『POP STAR』では、終盤へ向かう前に少し明るく抜けるような時間ができる。歌い終わったあとには、リクエストへのお礼、ペンライトなどの演出へのお礼を挟み、あと2、3曲くらいで終わろうかという見通しも話していた。配信後半に入ると、次の曲を増やすだけでなく、どこで締めるかを探す作業も始まる。ここからは、終わり方をどう作るかを見る時間になる。
ここで一度、記事の読み方も変わる。前半は、どの曲がリクエストされ、どう採用されたかを見るのが中心だった。中盤以降は、それに加えて、配信者が疲れすぎず、コメント欄も置いていかず、残りの候補をどう消化するかを見ることになる。歌枠は曲を足せば足すほど豪華になるわけではない。終盤に向けて、どこで区切るかの判断も配信の一部だった。
中盤全体を振り返ると、選曲の幅よりも、曲順の変化が印象に残る。『THE DAY』や『ピースサイン』で作品つながりを作り、『ラフメイカー』『TRAIN-TRAIN』『人にやさしく』でロック寄りへ振れ、『POP STAR』で一度軽くなる。事前に整えた構成ではないのに、曲間の説明があるため、流れがばらばらに見えにくい。リクエストを受けながらも、配信者側がその場で小さな橋をかけている。
初見でこのアーカイブを見るなら、曲単位でつまみ食いするより、32分台から1時間45分台あたりまでの曲順変化を続けて見ると分かりやすい。リクエストが入る、歌えるか確認する、曲順を組み替える、歌い終えてお礼を言う、次の候補を拾う。この繰り返しが、回を重ねる定期歌枠の普段の姿として見えてくる。
終盤のリクエスト整理と、次回へ残った余白

1時間46分台には、あと2、3曲くらいで終わろうかと話しつつ、少し延長してもよいという見通しが出る。開始が数分遅れたこともあり、配信時間の扱いはきっちり2時間で区切るというより、残りのリクエストを見ながら調整する形だった。ここから先は、残っている曲をどう回収して、最後をどう締めるかが中心になる。
『キセキ』へ入る流れでは、リクエストを受けてすぐに次へ進む一方で、その後に『flower』も歌おうかという話が出ていた。残り時間が見えてきた段階でも、まだ曲の候補は動いている。終盤になるほど、1曲追加するかどうかの判断が重くなるが、この回では「もう少し歌える」という余裕を残しながら進んでいた。
『flower』の前後では、ラルクの曲としてリクエストを確認し、さらにその次に『バニーガール』も歌う流れを組んでいる。ここまで来ると、最初の「何も決めていない」状態からはかなり遠い。コメント欄と曲間の相談を積み重ねた結果、終盤の数曲まで自然に決まっていく。フリー回なのに、最後にはきちんと道筋ができているのが面白い。
『バニーガール』は、終盤の少し軽やかな位置に入った。歌い終えたあとには、残り1曲で終わりにするという話が出る。ここで候補として見えていたのが『READY STEADY GO』と『Driver's High』で、最終的にはリスナー側の反応も受けて『READY STEADY GO』へ進んだ。最後の1曲まで、コメント欄と相談しながら決める形が続いている。
ラスト候補にラルクの曲が並んだことで、終盤の見え方も少し締まった。『flower』から『READY STEADY GO』へ向かう流れは、配信後半で出てきたリクエストを回収しつつ、最後にもう一段だけ明るく上げる形になる。ここでも、解 -Kai-が一方的に決めたというより、コメント欄の反応を見ながら最終曲を選んでいるので、終わり方までフリー回らしさが残っていた。
この締め方は、最初から最後まで今回のテーマと噛み合っていた。概要欄ではリクエストOKと案内され、序盤では声出しも選曲も決めていないと話し、中盤ではレパートリー一覧を見ながら候補を拾い、終盤でも最後の曲をコメントと一緒に選ぶ。大きなサプライズがあるわけではないが、フリー歌枠としての約束を最後まで保っていた。
また、配信全体を通して、海外からのコメントへの反応が何度か入っているのも印象に残る。インドネシアから来た初見コメントに挨拶したり、英語のコメントへ短く返したりする場面があり、歌枠が常連だけの内輪になりすぎない。すべてを英語対応に寄せるわけではないが、来た人へ一度声をかけることで、初見でも見ていられる余地ができていた。
一方で、曲数が多いぶん、アーカイブを最初から最後まで一気に見ると少し長く感じる人もいるはずだ。そういう場合は、セトリから目当ての曲へ飛ぶだけでなく、曲前後の会話を数分だけ含めて見るのがおすすめだ。たとえば『Butter-Fly』の前なら、デジモン曲の話や海外コメントへの返しがある。『THE DAY』の前後なら、ポルノグラフィティやヒーローアニメの話題が入る。曲単体より、曲が選ばれた理由まで見たほうが、この回らしさが伝わる。
特にセトリだけを追う人は、序盤の『アゲハ蝶』『歩いて帰ろう』『PPPP』を見落とさないようにしたい。大きな曲名としては『Butter-Fly』や『READY STEADY GO』が目に入りやすいが、今回の進め方を示しているのはむしろ序盤の3曲だ。最初のリクエストを受け、歌えるかどうかを確認し、以前のリクエスト曲を定着させる。その流れが見えると、後半の曲数の多さも単なる詰め込みではなくなる。
次に追うなら、公式レパートリー一覧がこの後どう変わるかも見ておきたい。配信中に『歩いて帰ろう』をレパートリーへ追加できそうだと話していたように、リクエストが次回以降の選択肢へ変わる可能性がある。定期歌枠#29は、その場で歌った曲の記録であると同時に、次の歌枠へ向けた準備の途中経過でもあった。
公式レパートリー一覧は、初見者にとっても便利な入口になる。好きな曲から入ることもできるし、配信中に名前が出た曲を後で探すこともできる。解 -Kai-の歌枠は、毎回のアーカイブだけで完結するというより、一覧、リクエスト、次回の歌枠がゆるくつながっていく作りに見える。今回の記事では、そのつながりが分かるように、セトリだけでなく曲前後のやり取りも厚めに残した。
記事として整理すると、この回の良さは、完璧に組まれたセトリではなく、少しずつ決まっていく過程にある。犬の通院で始まり、リクエストを募り、歌える曲を探し、曲間で順番を整え、最後の1曲までコメントと相談する。フリー枠という言葉の通り、整いすぎていないからこそ、解 -Kai-の普段の進め方が見えやすかった。
大きく持ち上げすぎずに言うなら、これは「名場面が一つだけある回」ではない。むしろ、細かい確認やお礼、曲名のメモ、次の候補を探す独り言が積み重なって、2時間強の歌枠になっている。アーカイブを見る時は、セトリの幅広さだけでなく、コメントから曲が生まれていく小さな手順にも注目したい。
セトリ

自動字幕と曲前後の発言で曲名と歌い出し位置を確認できた範囲でまとめています。歌詞そのものではなく、曲名、曲前後の案内、配信内での順番を基準にしています。
時刻はアーカイブ内の目安です。曲前の会話を含めて見たい場合は、各リンクから少しだけ戻すと、リクエストを受けた流れや曲順を決める会話も確認しやすくなります。特に序盤は曲と曲の間にレパートリーの話が入るため、歌い出しだけでなく前後の数分も合わせて見ると、この回の進み方がつかみやすいです。
- アゲハ蝶
- 歩いて帰ろう
- PPPP
- 無限
- 摩訶不思議アドベンチャー!
- 新時代
- Butter-Fly
- 怪獣
- ウィーアー!
- THE DAY
- ピースサイン
- ラフメイカー
- TRAIN-TRAIN
- 人にやさしく
- POP STAR
- キセキ
- flower
- バニーガール
- READY STEADY GO
V-BUZZ視点: リクエストで曲順が変わるところを残す
この歌枠は、セトリだけを並べると曲名のリストで終わりやすい。後から見返すなら、犬の通院話から始まる入り、リクエストOKの前提、レパートリー一覧、コメントで曲順が組み替わる流れ、終盤に残った次回への余白を一緒に見ると、フリーダム編らしさが出る。
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確認元の読み方
公式アーカイブと概要欄は、リクエストOKの前提、セトリ、曲順、配信時間を確認する中心資料になる。曲名やタイムスタンプは概要欄と本文のセトリを照らし、曲前後のやり取りはアーカイブ本体へ戻って確認する。
解 -Kai-の公式チャンネル、公式X、所属導線は本人情報を追うリンクになる。関連記事は雑談との比較用で、この歌枠の曲順やリクエストの流れは今回の公式アーカイブを基準にする。
