四季森ことりさんの『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』#09は、セキチクジムからヤマブキジムまで一気に進む回になった。タイトルにある「どくづかいなのかエスパーづかいなのか」という疑問が序盤から効いていて、ジム戦の前後で寄り道もしっかり膨らむ。

冒頭はパスタを温めながらのゆるい入りで、ゲーム本編に入ってからは前回の続きとしてセキチクシティから再開。配信後半にはヤマブキジムのワープ床でメモを取りながら進む場面もあり、ただバッジを取るだけではなく、迷い方や立て直し方まで含めて見やすいアーカイブだった。

毒のジムに入ったはずが、最初はエスパー色が強い

ゲーム開始直後、ことりさんはタマムシデパートでお土産を買った前回を振り返りつつ、今回の目標を「今日のジムを突破」と置いた。セキチクジムは毒タイプの印象が強い場所だが、最初に出てくるトレーナーがエスパー寄りで、本人も「お話が違うじゃないか」と反応していた。

このズレが、配信タイトルそのものの回収になっていたのが楽しい。見えない壁にぶつかりながら進むセキチクジムでは、戦闘よりもルート取りで一度引っかかる場面があり、外側の通路を見つけた時には「外回り」と言い換えるような軽い脱線も入る。攻略の手順だけなら短く済む場面でも、言葉の置き方でちゃんと配信の時間になっていた。

ジムリーダーのキョウ戦に入ると、今度はドガースやベトベトンが出てきて、ようやく毒タイプのジムらしさが前に出る。シルフカンパニーでロケット団と戦ってきた流れもあって、「めちゃめちゃロケット団だな」という反応が自然に重なる。毒状態を回復しながら粘る戦いで、5つ目のバッジ獲得までの流れはかなり素直に盛り上がった。

ミニリュウ探しとスロットで、寄り道も回の芯になる

セキチクを越えた後は、サファリゾーンでミニリュウを探す時間が入る。ここは大きなストーリー進行というより、捕まえたい相手を追って試行回数を重ねるパートだ。思ったようにはいかない一方で、別のポケモンを捕まえたり、次の動きに必要なアイテムへ触れたりして、寄り道がそのまま旅の厚みになっていた。

その後のスロットも、少しだけ触るつもりが印象に残る場面になった。配信中盤で「勝って終わります」と区切ろうとするのに、もう少しだけ続けてしまう感じがあり、ゲーム内のミニゲームと配信者のリアクションが噛み合っていた。ストーリーだけを追いたい人には少し長く感じるかもしれないが、この回のことりさんらしさはむしろこうした寄り道に出ている。

さらにヤマブキへ向かう前には、かくとうどうじょうへ寄って師範とのバトルも進める。ジム攻略とジム外イベントの間を行き来するので、一本の大きな山場で押し切る回ではない。ただ、次に何をするかを本人がその都度言葉にしてくれるため、長尺でも現在地を見失いにくい。

ワープ床をメモでほどき、ナツメ戦へ向かう

終盤の中心はヤマブキジムだった。ナツメのジムはワープ床で部屋を移動する構造になっていて、ことりさんは途中からメモを取り始める。9つの部屋を整理し、中央にナツメがいると見立て、記号や位置関係を書き直しながら進む様子は、攻略というよりパズルをほどく配信として面白い。

実際、ナツメ戦そのものよりもワープ床で回っている時間のほうが長かったと本人も笑っていた。迷った時に勢いだけで進まず、一度止まって図にする判断が入るので、視聴側も「あ、今ここを整理しているんだ」と追いやすい。ゲーム配信でこういう手元の思考が見える瞬間は、派手な戦闘とは別の良さがある。

ナツメ戦ではユンゲラー、バリヤード、モルフォン、フーディンと続き、みらいよちやめいそうの圧がじわじわ来る。回復アイテムで粘りつつも、交代の判断で苦しくなる場面があり、終盤には倒れてしまうポケモンも出た。それでも最後は押し切り、6つ目のバッジを獲得。勝利後に「犠牲があった」と振り返るところまで含めて、きれいに終わりすぎない勝ち方だった。

次は水路方面へ、旅の終盤が近づく

締めでは、残るバッジが少なくなってきたことを確認しながら、次は海を渡ってグレン方面へ向かう流れが見えていた。概要欄の告知リンクや終盤の案内では、翌朝の配信予定にも触れており、単発のゲーム回で終わらず、活動全体の流れの中に置かれているのも分かる。

今回の#09は、セキチクとヤマブキの2つのジムを進める実績がありつつ、サファリ、スロット、道場、ワープ床と寄り道の比重も大きい回だった。直線的な攻略回ではないぶん、ことりさんが迷い、試し、少し笑いながら旅を進めるところを長めに味わえるアーカイブになっている。