白玖ウタノが2026年4月16日にYouTubeで配信した『今日もいい日だっ!POPでROCKなLiSAさん縛り!』は、LiSA楽曲だけで組んだ歌枠だ。概要欄に並ぶ6曲だけでも、軽やかに跳ねる曲と熱を押し出す曲がきれいに分かれていて、1回の配信で歌の表情をいろいろ見せてくれる。LiSA縛りと聞くとロック一辺倒になりそうだが、この回はポップ寄りの曲で声の丸さも見せていて、セトリの組み方がかなりうまい。

冒頭は雑談の温度を少し残したまま本編へ入っていくので、肩に力を入れず見られるのもいい。LiSA縛りといっても勢いだけで押し切る回ではなく、ポップ寄りの曲とロック色の強い曲が交互に効いていて、最後まで聴き味が単調にならない歌枠になっていた。

ポップとロックを交互に置いて、歌枠の流れを崩さない

今回のセトリは、ポップさを前に出した曲もあれば、しっかり熱量をぶつける曲もある。LiSA楽曲らしい明るさとロックの強さが同じ枠に入ることで、歌枠全体の輪郭が自然と広がっていた。

縛り企画は同じ色で押し切ると途中で平坦になりやすいが、この回はそこがうまく崩れていた。軽く跳ねる曲で空気を明るくしたあとに、押しの強い曲でぐっと熱を上げる流れがあり、LiSA縛りの楽しさが素直に出ている。歌い方の切り替えを聴かせるために曲順を組んでいる感じがあり、ただ好きな曲を並べたセトリには見えない。

押し出す曲と柔らかく聴かせる曲で、声の表情が分かれる

印象に残るのは、LiSAという共通テーマを置きながら、白玖ウタノ自身の歌い方の幅がかなり見えやすかったことだ。激しめの曲では前へ押し出す力が出る一方で、柔らかく聴かせる曲では声の軽さや丸みがきれいに残る。

LiSA楽曲の多面性を借りながらも、歌い方そのものはちゃんと白玖ウタノの色に寄っているのがよかった。かわいさを見せるだけでも、熱さを見せるだけでも終わらず、その両方を行き来できる歌い手だと分かる回になっている。特に、声を強く前へ出す場面でも丸さが消えすぎないので、LiSA曲の派手さを借りながら自分の声質を残せている。

概要欄に6曲が揃っているから、アーカイブとしても扱いやすい

概要欄では、『コズミックジェットコースター』『say my name の片想い』『EGOiSTiC SHOOTER』『オレンジサイダー』『Believe in my self』『シルシ』の6曲が確認できる。気になった曲からすぐ聴き返せるので、アーカイブとしてもかなり親切だ。

LiSA楽曲が好きな人にとってはもちろん、白玖ウタノの歌い方をまだ深く知らない人にも相性がいい。曲ごとの雰囲気の差がはっきりしているぶん、どこで引っかかったかが分かりやすく、入口としても後から振り返る一本としても見やすい歌枠だった。終盤で3都市ツアーの告知にも触れているので、歌枠と活動情報が自然につながる回としても印象に残る。

セトリ

概要欄に記載された使用音源をもとにまとめています。

  • コズミックジェットコースター
  • say my name の片想い
  • EGOiSTiC SHOOTER
  • オレンジサイダー
  • Believe in my self
  • シルシ