ゴールデンウィークは始まったばかり、という概要欄の一文どおり、結城さくなが長めの初見ゲーム実況へ入った。2026年5月3日朝に公開された「【クリア耐久】完全初見によるバイオハザードRE:3!!!!!」は、8時間5分かけて『バイオハザードRE:3』をクリアまで進める配信アーカイブだ。
過去作については、概要欄で『RE:2』はうろ覚え、『7』『VILLAGE』『requiem』はプレイ済みと整理されている。今回はジルの視点からラクーンシティの崩壊へ向かう物語を、初見らしい戸惑いと、怖がりながらも先へ押し込む判断で走っていく回になった。
重さと怖さを整えてから始まる初見RE:3
冒頭は、ゲーム本編より先にPC負荷との戦いから始まる。配信開始直後、画面や操作の重さに気づき、フルスクリーンからウィンドウモードへ切り替え、カメラ感度も調整していた。ホラーゲームの緊張に入る前に、まず配信環境を手で直していく入り方が、長時間枠らしい現実味を残している。
10分台には、アンブレラや人体実験めいた導入へ反応しながら、過去作の記憶も混ぜて確認していく。『RE:2』はやったことがあるが、初代はあまり知らないという前提があり、シリーズの知識で全部を先読みするというより、その場で出てきた名前や状況にひとつずつ引っかかる見方だった。
そのぶん、30分台の脱出シーンでは反応が素直に出る。駐車場へ向かい、ヘリの救助に希望を持った直後に事態が崩れ、カルロスが登場すると「誰?」とすぐ声に出す。初見実況として気持ちいいのは、キャラクターや状況を分かったふりで流さず、いったん疑ってから受け取るところだ。
ネメシス戦は、弾と回復の残り方まで配信の山になる
序盤から中盤にかけて大きく配信を動かしたのは、やはりネメシスの圧だった。90分台には、追ってくる相手を避けられない苛立ち、回復の少なさ、ショットガンを持っていればどうだったかという反省が続く。怖さよりも「このリソースでどうするか」の焦りが前に出る場面で、ホラー実況というよりサバイバルの手触りが強い。
運行ルート入力の場面では、レッドストーン駅からフォックスパーク駅へ向かう指示を受け、表示された略号を読み解くところで少し足が止まる。追われる場面の直後に、画面上の情報を落ち着いて読まなければならない。この切り替わりで、配信の緊張が一度パズル寄りに変わるのがよかった。
120分台の研究施設付近では、弾数、バッテリーパック、ハーブ、空きスロットが一気に問題になる。アイテム欄が足りず、組み合わせて枠を作り、捨ててよいものを確認する流れは地味だが、初見プレイの判断がはっきり見える場面だ。敵の怖さだけでなく、カバンの小ささへ文句を言いながら進むのが、この配信ではかなり大きなリズムになっていた。
カルロス視点で警察署へ戻る懐かしさ
3時間を超えたあたりからは、カルロス視点で警察署へ入る流れが印象に残る。配信中にも『RE:2』のレオンが来る前日なのかと確認しており、知っている場所へ別の時間軸で戻ってきた感覚が出ていた。単なるステージ移動ではなく、過去に遊んだ作品の記憶と今回の物語がつながる場面になっている。
警察署内では、IDカードの説明やオフィスの探索を読みながら、寄り道に引っ張られる。任務を急かされても、妙なドアや資料が気になってしまう。こういう場面で、結城さくなの実況は攻略を急ぐだけにならず、画面内の小さな情報へ視線が向く。
一方で、カルロスやニコライまわりの任務の不穏さには、はっきり反応していた。救助ではなく博士を引っ捕まえるという流れに、嫌な任務だと受け止める。ストーリーの重さを大げさに語るより、目の前の言い方へ短く引っかかるので、初見の理解が少しずつ更新されていくのが分かる。
失敗を挟みながら、終盤はクリア後の整理まで走る
4時間前後のネメシス戦では、弾が足りずアシストへ落ちる場面もあった。ここはきれいに突破する配信ではなく、持ち込みや武器選択の後悔まで含めて進む回だ。300分台にも「フラグ回収」と言いたくなるようなやられ方があり、直前の自信がすぐ崩れるところまで含めて見やすい。
それでも終盤へ行くほど、敵の処理や回避に慣れていく。360分台では、マグナムの扱い、倒したかどうかの確認、敵を無視する判断が続き、序盤の混乱とは違う手つきになっていた。怖がりながらも、必要なところで弾を使い、逃げるところは逃げる。その積み重ねが8時間のクリア耐久として効いている。
470分台、最後の決着からエンディングへ入る場面では、ラクーンシティの結末を見て『RE:2』や『RE:4』の記憶とつなげていた。『RE:4』でラクーンシティがなくなっていたことへの疑問が、今回の物語で腑に落ちる。クリアした瞬間の達成感だけでなく、シリーズの時系列を自分の中で並べ直す一言が残った。
概要欄にはグッズ・ボイス販売、歌ってみた再生リスト、メンバーシップ、公式X、FANBOX、公式サイトへの導線もまとまっている。長時間アーカイブなので一気に見るには少し重いが、初見でホラーに押される序盤、アイテム管理で悩む中盤、シリーズのつながりを確認する終盤と、分けて見ても追いやすい。最後は、怖さに振り回されながらもクリアまで手を離さなかった、耐久枠らしい満足感で閉じる配信だった。
