緋月ゆいの「【ゼンレスゾーンゼロ】#32 | 完全初見!ホロウ・ザ・ヒーローンナ!?」は、シーズン2アウトロの続きとして、競技大会「ホロウ・ザ・ヒーロー」へ入っていく約4時間10分の配信だった。公開は2026年5月20日22時25分ごろで、今回の確認時点では24時間以内の新着アーカイブに入る。

この回は、派手な大会イベントだけを追う配信ではなかった。冒頭で前回の流れを丁寧に戻し、フリンツ合金と主人公側の不調をつなぎ、大会のスコアアタック形式を確認し、シシアの強引な距離の詰め方で笑いを挟む。そのうえで、キャロット改ざんや負傷者の救助判断へ一気に重くなる。緋月ゆいの反応も、かわいいキャラクターへの素直な声、ルール説明へのツッコミ、危ない場面での心配が細かく切り替わっていた。

この記事では、自動字幕と概要欄で確認できる範囲をもとに、#32を「大会に参加する回」ではなく、「大会の楽しさが事件の入口へ変わっていく回」として整理する。体験的具体例としては、冒頭で前回の妖怪事件とフェアリーの役割を思い出す場面、フリンツ合金のストラップを手がかりに大会へ向かう場面、リンの部屋へシシアが入り込んで会話が崩れる場面、キャロット改ざんで参加者救助へ判断が切り替わる場面、終盤で商品強奪と黒幕の動きが次回へ残る場面を拾う。

なお、字幕はゲーム内固有名詞を誤認している箇所があるため、本文では直接引用を避け、配信内で確認できる流れと緋月ゆいの反応を中心にまとめる。概要欄には本人の公式X、Neo-Porte公式情報、ファンレター案内なども掲載されており、記事末尾の参考リンクも公式と判断できる範囲に絞った。

前回の整理から、フリンツ合金の手がかりへ入る

近未来の配信部屋でゲーム画面の事件メモと小さなストラップを見比べる女性キャラクターのイメージ
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配信の入り方は、長く続くストーリー配信としてかなり親切だった。緋月ゆいは冒頭で、前回は妄想エンジェルの回だったこと、強力なAIに関わる事件があり、フェアリーの助けもあってひとまず解決したことを戻している。約1か月ぶりのゼンゼロ配信だと話しながら、視聴者も自分も忘れているかもしれないという前提で、シーズン2アウトロへ入る準備をしていた。

ここがこの回の最初の見やすさになっている。ゼンレスゾーンゼロのストーリー配信は、登場人物や組織名、ゲーム内用語が多い。久しぶりに見ると、誰が何を追っていたのか分からなくなりやすい。緋月ゆいは、妖怪が逃亡中であること、フェアリーが重要な位置にいること、エリート治安局側の人物も絡んでいることを、細かすぎない粒度で整理してから本編へ進んだ。

体験的具体例の一つ目は、この「前回の記憶を戻す」時間だ。ゲーム実況では、配信者本人だけが覚えている前提で進むと、途中参加の視聴者が置いていかれる。今回は、冒頭のやり取りで前回の主な事件、妄想エンジェル、アリア、フェアリー、妖怪の逃亡までをざっくりつなげていたため、今から何を見ればよいかが分かりやすい。緋月ゆい自身も、ところどころ言葉を探しながら戻していて、久しぶりの再開らしい温度があった。

その後、物語はすぐに新しい手がかりへ移る。お兄ちゃんとの会話から「ホロウ・ザ・ヒーロー」という大会の話が出て、そこへフリンツ合金に関わる商品があるらしいと分かっていく。ゲーム内では、主人公側の不調を緩和する可能性がある素材として、ストラップや音動機が示される。大会に参加する理由が、単に楽しそうだからではなく、物語上の必要と結びついていく流れだった。

緋月ゆいの反応も、情報整理と感情の切り替わりが自然だった。かわいいストラップに反応しつつ、フリンツ合金が何なのか、なぜ体が軽くなるのか、なぜ大会へ向かうことになるのかを追っている。ストーリー配信で大事なのは、説明を読み飛ばさず、かといって説明だけで硬くしないことだ。この序盤は、そのバランスが取りやすい場面でもあった。

大会の説明へ入ると、スコアアタック形式であること、チームで制限時間内に多くのエテリアスを倒してポイントを競うこと、運営からキャロットが支給されること、エテリアスカードが参加証明やポイント記録に使われることが語られる。緋月ゆいは、ルール説明を受けながら、他の参加者のカードを壊したらどうなるのかという危ない発想にも触れていた。これは後に、カード破損やキャロット改ざんが事件化する流れの前振りとして効いてくる。

初見者向けに見るなら、この大会ルールはかなり重要だ。単なるミニゲームの説明ではなく、後半の事故や襲撃が「大会の仕組み」を利用して起こるからだ。キャロットは本来、参加者を案内するためのものだが、そこに異常があれば安全なルートが危険なルートへ変わる。エテリアスカードはポイントを記録する便利な道具だが、破損すれば失格や危険につながる。緋月ゆいがルールに引っかかりながら読んでいたので、後半の不穏さも入りやすかった。

ここで配信を見る側が想像しやすいのは、オンラインゲームやイベントで「共通のルール」が突然信用できなくなる感覚だと思う。参加者は同じ案内を受けているつもりで動くが、その案内の元データが変えられていたら、努力や判断だけでは対処しきれない。大会の説明を丁寧に読んだあとだからこそ、後半でキャロットが怪しいと分かった時に、ただのトラブルではなく競技そのものの土台が崩れたように見える。緋月ゆいのツッコミは軽いが、その軽さの下に後で効いてくる危うさがあった。

また、ホロウ・ザ・ヒーローの会場には、ニコやビリー、カリュドーンの子の面々など、複数の関係者が集まってくる。緋月ゆいは、参加者が多いことや会場のにぎやかさに反応しながら、誰がどう動くのかを見ていた。ここでは大会らしい明るさが前に出る。ポイント、ランキング、賞品、スターライトナイトのチケット。ゲーム内のイベントとしての華やかさがあるからこそ、後半でそれが崩れる時の落差が出る。

序盤で印象に残るのは、緋月ゆいがストーリーの説明をただ読むだけでなく、視聴者の理解のために短く言い換えていくところだ。警察の偉い人、ファンネーム、スコアアタック、ポイント形式といった言葉が、ゲーム用語だけで閉じない。記事としても、ここを押さえると、配信全体を「大会編」として追う準備ができる。

この時点では、まだ配信の主役は大会のワクワク感に見える。フリンツ合金の音動機を取りにいく目的はあるが、参加者が集まり、商品が並び、ルール説明があり、いよいよイベントが始まる。緋月ゆいも、かわいいキャラクターやにぎやかな会場に反応していた。ただ、すでにキャロット、カード、素材、治安局、妖怪という不穏な部品は並んでいる。序盤は、その部品を見逃さずに置いていく時間だった。

シシアの強引さで笑いが増え、家に帰る約束が残る

散らかった明るい部屋で大量のお菓子とゲーム小物に驚く女性キャラクターのイメージ
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中盤で配信の手触りを大きく変えるのが、シシアの登場だ。大会へ向かう流れの中で、リンの部屋にシシアが入り込んでいる場面があり、緋月ゆいは不法侵入のような状況にかなり素直に反応していた。ベッドに寝転がる、部屋のお菓子に目がいく、存在しない思い出を語る。ストーリー上は急な侵入だが、キャラクターの濃さが一気に前に出る場面だった。

この場面のよさは、事件の重さへ入る前に、かなりくだけた会話が挟まるところだ。シシアは距離の詰め方が強引で、リンやお兄ちゃん側の困惑も大きい。緋月ゆいも、そのキャラクター性を「濃い」「かわいい」と受け止めていた。大会、合金、不調、治安局といった硬めの情報が続いたあとに、部屋とお菓子と押しの強い会話が来るので、配信の空気がふっと軽くなる。

体験的具体例の二つ目は、この「不法侵入のような登場を笑いとして受ける」場面だ。ストーリーだけを要約すると、シシアが主人公側に接触した、で終わってしまう。しかし配信では、部屋にいる理由、山ほどあるお菓子、過去を盛ったような語り、緋月ゆいのツッコミが重なって、単なる情報イベント以上の場面になっていた。視聴者が追体験しやすいのは、こういう生活感のある違和感だと思う。

その後、シシアは大会や事件に関わっていくが、最初の印象が強いため、後半で見せる真面目な側面との差も出る。緋月ゆいは、シシアの言動を笑いながら見つつ、危ない場面ではちゃんと心配していた。強引でにぎやかなキャラクターが、ただの騒がしい役ではなく、ホロウの中で誰かを帰したいという話へつながるのが、この回の中盤の見どころになる。

特に、リンが「みんなを無事にお家に返してあげたい」といった趣旨で話す場面は、この回の大事な軸だった。シシアは、暖かいビデオ屋や家族のような場所があるなら、危ないことへ首を突っ込む意味が分からないという感覚を見せる。そこへ、だからこそみんなを帰したい、という返しが来る。大会のポイント争いから、ホロウと隣り合わせの世界でどう助け合うかへ話が広がる。

緋月ゆいの反応も、この場面で少し変わる。シシアの強引さを面白がるだけでなく、家に帰る約束や、危ない目に遭っている人を放っておけないという主人公側の判断へ寄っていく。ゲーム実況としては、ここが単なる会話読みではなく、感情の芯を拾う時間になっていた。緋月ゆいはかわいいキャラクターへの反応が早い一方で、こうした倫理的な判断にもちゃんと引っかかる。

大会中盤では、負傷者や他チームへの対応も出てくる。ポイントや賞金を考えれば、他チームを助けることは不利になりうる。だが、目の前で危ない人がいるなら見捨てられない。シシアがそこへ文句を言いながらも、話が完全な利己主義で終わらないところに、この回の人間関係の面白さがある。緋月ゆいも、シシアの口の悪さや強さを受けつつ、頼もしさを拾っていた。

ゲーム内では、ビリーが負傷者を出口へ送る場面や、ニコとともにデータスタンドを探す場面も続く。ここで大会の目的が、賞品を取ることから、参加者全員を安全なルートへ導くことへ変わっていく。緋月ゆいは、データスタンドが爆発しないかを軽く心配しながら、フェアリーの処理やキャロットの照合を見守る。笑いと不安が交互に出るため、中盤はかなり密度があった。

シシアというキャラクターの濃さは、長時間配信を支える小さな推進力にもなっていた。強引な言い方、妙な理屈、ビデオ屋への執着、戦闘時の頼もしさ。緋月ゆいがそのたびに反応するので、ストーリーの情報量が多くても読み疲れしにくい。会話が長い回では、配信者の反応が間に入るだけで、場面の見え方がかなり変わる。

さらに、シシアの場面は「帰る場所」の見せ方としても効いていた。ビデオ屋、部屋、お菓子、家族のような会話が先に置かれるから、ホロウの中で誰かを帰すという話が抽象論にならない。危険な場所へ行く理由を問うシシアに対して、リン側が帰したい人たちを思い浮かべる。ここは、視聴者が自分の生活感へ引き寄せて想像しやすい場面だった。帰る場所があるから助けに行く、という順番が見えることで、後半の救助判断にも体温が乗る。

この章で記事として残したいのは、シシアの登場が単なるギャグでは終わらなかったことだ。部屋へ入り込んだ強烈な第一印象から、危険なホロウで誰を帰すかという話へつながり、さらに終盤では彼女の過去や上司への報告にも線が伸びる。緋月ゆいの配信は、その落差を大げさに解説するより、反応の積み重ねで見せていた。

少しだけ留保を入れるなら、ゼンゼロのストーリーを追っていない人には、登場人物の関係性が最初は多く感じるかもしれない。ニコ、ビリー、シシア、セベリアン、ベリナ、ノルムと名前が続くため、全部を覚えようとすると重い。ただ、この回は「大会へ行く」「安全ルートが怪しい」「みんなを帰したい」という軸で見るとかなりつかみやすい。緋月ゆいも、重要なところでは自分なりに整理していたので、初見寄りの視聴でも追う入口がある。

キャロット改ざんで、大会が救助の話へ変わる

近未来の大会会場で光るルート端末と警告表示を前に立つ女性キャラクターのイメージ
V-BUZZ独自作成のイメージ画像です。公式画像・配信画面ではありません。

配信の山場は、キャロット改ざんが明らかになってからだ。大会は本来、参加者が同じ条件でポイントを競うイベントだった。ところが、ルートを案内するはずのキャロットに異常があり、参加者が危険なルートへ誘導されている可能性が出てくる。緋月ゆいは、運営が白かどうか、誰が得をするのか、どこでデータが変えられたのかを追いながら、事態がただの競技ではなくなっていくところを見ていた。

ここで大きいのは、主人公側が「自分たちが勝つ」よりも「参加者を安全に帰す」へ判断を切り替えることだ。データスタンドから観測データを取り、フェアリーが安全なルートを用意し、それを参加者へ届ける。言葉だけだと技術的な処理だが、配信中の印象としては、ホロウの中で迷っている人をどう戻すかというかなり具体的な救助の話になっていた。

体験的具体例の三つ目は、危険な大会で「ポイントより帰還」を選ぶ場面だ。ゲーム内の大会では、普通ならランキングや賞品が目的になる。だが、キャロットが改ざんされ、負傷者が出て、カードやルートが信用できなくなると、競技のルールそのものが壊れる。緋月ゆいは、参加者が迷わず帰れるようにする主人公側の判断を見ながら、キャラクターの善さと危うさの両方に反応していた。

この切り替わりは、ゼンゼロらしい面白さでもある。ホロウの中では、ルート情報や端末、カード、ポイントといったシステムが便利であるほど、それが狂った時の怖さも大きい。見た目には大会のステージでも、案内データが信用できなければ、参加者は危険な場所へ向かわされる。ゲーム画面上のルート表示が、安心ではなく不安の材料へ変わる。この変化を、緋月ゆいは丁寧に追っていた。

中盤以降、モルスやロームルといった不穏な人物の動きも表に出てくる。参加者を襲う、カードやルートを利用する、混乱を広げる。緋月ゆいは、誰がどこまで関わっているのかを探りながら、治安局やトップス、黒枝といった大きな組織の名前が出るたびに話の広がりを受け止めていた。単発の大会トラブルに見えたものが、より大きな計画の一部かもしれないという方向へ伸びていく。

この章で印象に残るのは、フェアリーの使い方だ。冒頭で前回の事件を整理した時、フェアリーは妖怪と対になる強力な存在として触れられていた。中盤では、キャロットのデータを照合し、安全なルートを作る役割を担う。つまり、前回の復習がそのまま今回の解決方法へつながっている。緋月ゆいの配信を通して見ると、冒頭の説明が後から効いてくる構成になっていた。

緋月ゆいの実況としても、ここは単なる戦闘より情報を読む時間が重要だった。どのデータが怪しいのか、誰が負傷しているのか、運営はどこまで把握しているのか。配信者が画面の説明を飛ばさずに読んでくれるため、視聴者は事件の仕組みを追いやすい。戦闘の派手さより、システムの異常を理解することがこの回の中心にある。

このあたりは、ゲーム配信でありがちな「読み物が長い時間」をどう受け止めるかにも関わる。文字量だけを見ると、会話や説明が多い回ではある。けれど、今回の説明は後半の行動理由に直結していた。キャロット、エテリアスカード、データスタンド、フリンツ合金が、それぞれ事件の別の面を支えている。緋月ゆいが読みながら反応を挟むことで、視聴者は用語を暗記するのではなく、何が危なくなったのかを場面ごとに追える。

それでも、配信が硬くなりすぎないのは、緋月ゆいが細かい場面へすぐ反応するからだ。データスタンドから変な音がする場面では爆発を心配し、フェアリーの案内がコマーシャルのような言い方をするとそこへ乗る。深刻な事件の中に、ゲームらしい小さなユーモアが残る。こうした反応があるので、4時間のストーリー配信でも重さ一辺倒にならない。

また、救助判断の場面では、シシアの反応がもう一度効いてくる。危ないことへ首を突っ込む意味が分からないと言いながらも、結局は仲間と一緒に進む。リンがみんなを帰したいと話す場面を受けて、シシアも完全には突き放せない。緋月ゆいは、そのやり取りをかわいさと頼もしさの両方で拾っていた。キャラクターの関係が、事件解決のための機能だけでなく、会話の厚みとして残っている。

大会運営側の説明も、記事としては大事なポイントだ。騒動が起きた後、運営はデータ回収や負傷者対応を進め、大会の一時中止や再開計画が語られる。緋月ゆいは、ニュース形式で流れる情報にも反応していた。大会が一時停止し、商品の一部が行方不明になり、再開を計画するという流れは、事件が配信内で一段落しても、世界の中ではまだ続いていることを示している。

この回のキャロット改ざんは、ゲーム配信としても見やすい題材だった。目の前の戦闘だけでなく、ルール、端末、ルート、カード、参加者救助が一つの事件にまとまっている。配信者がそれを読み解きながら反応するため、ストーリーを追う記事にも向いている。短く要約すれば「大会でトラブルが起きた」だが、実際には「安全を支えるシステムが危険へ反転した」回だった。

視聴者が追体験しやすい具体例としては、地図アプリやイベント案内を信じて歩いていたら、案内そのものが間違っていた、という状況に近い。自分の判断が悪かったのではなく、頼っていた導線が壊れている。その時、誰かが正しいルートを送り直す必要がある。配信内で主人公側がやろうとしていたのは、まさにその作業だった。だから、戦闘で敵を倒すこと以上に、データを直して人を帰すことが大切に見えた。

ここで視聴時に注目したいのは、緋月ゆいが怖い展開に対して、すぐに大げさな煽りへ寄せないところだ。危ない、怪しい、かわいい、頼もしいと、反応の幅はある。しかし、誰が被害を受けているか、誰が助けに行くか、何が原因かを追う姿勢は崩れない。ストーリー配信では、この落ち着いた追い方があると、視聴者も内容を見失いにくい。

商品強奪と次回への引き、余韻はまだ落ち着かない

夜の近未来都市で散らばる小箱と警戒する女性キャラクターを描いたサムネイル風イメージ
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終盤では、大会の騒動がいったん収まったように見えた後、商品強奪とさらなる混乱が残る。ロームル容疑者の逮捕で大会の騒ぎが鎮静化したというニュースが流れる一方で、商品の一部は行方不明のまま。さらに、商品を奪った人物がホロウへばらまくような動きを見せ、事件は次の段階へ進む。緋月ゆいも、終わったと思ったところでまだ終わらない展開に反応していた。

この終盤のよさは、クリア感を出しきらないところにある。キャロット改ざんの件は整理され、負傷者対応や大会の一時中止も見えてきた。けれど、フリンツ合金の音動機をめぐる問題は残り、シシアの過去や黒枝の介入、トップス絡みの不穏さも残る。1回の配信としては十分に進んでいるが、物語としてはむしろ次回の入口が広がった形だった。

ここで初見者向けに補足すると、今回の終盤は「悪い人物を倒して終わり」ではなく、被害がどこまで広がっているかを確認する時間でもあった。ホロウ内の危険、運営側の説明、治安局が追う問題、商品の所在が、それぞれ少しずつ別の方向を向いている。緋月ゆいがニュースや会話を拾い直していたため、視聴者も「今解決した問題」と「まだ残っている問題」を分けやすかった。

体験的具体例の四つ目としては、ニュースを聞きながら「大会が終わったようで終わっていない」と分かる場面がある。実際の配信でも、騒動の後処理、商品の行方、主催者の説明、再開計画がまとまって出る。イベントの後にニュースで状況を確認するような作りになっていて、プレイヤー側の体験が世界全体の出来事として回収される。緋月ゆいは、その情報量を受けながら、まだ先があることを掴んでいた。

さらに終盤では、セベリアン側の話や、色褪せたエテリアス、黒枝、商品の盗難など、組織的な匂いが増えていく。大会を利用して何かを企んでいる人物がいる、商品が持ち去られた、ホロウへ向かう必要がある。ここまで来ると、序盤の「賞品を取りにいく大会」は完全に別の顔になっている。緋月ゆいの配信も、明るいイベントを楽しむ回から、裏側の糸を追う回へ変わっていた。

この変化は、冒頭から見ているとかなりきれいにつながる。最初はフリンツ合金のストラップが体を軽くする手がかりとして出る。次に、その素材を使った音動機が大会の商品として示される。大会へ参加すると、キャロット改ざんと救助判断が起こる。終盤では、その商品自体が奪われ、さらに広い事件へつながる。1本の配信の中で、物と事件の意味が何度も変わる。

緋月ゆいの実況で印象に残るのは、その変化に置いていかれず、要所で「これが黒幕の仕業なのか」「治安局も追っている問題なのか」といった整理を挟むことだ。ゲーム内の会話は情報が多いが、配信者が気づいた点を声に出すと、視聴者も同じところに目を向けられる。特に終盤は固有名詞が増えるため、この反応があるだけでかなり助かる。

また、終盤にはシシアの過去を匂わせる場面もある。何があったのか、なぜそこまでホロウを避けるのか、上司との関係はどうなのか。緋月ゆいは、直接すべてが明かされないところに引っかかりを残していた。これも次回へ向けた大きなフックだ。強引でにぎやかなキャラクターとして始まったシシアが、終盤では背景を持った人物として見えてくる。

この回を記事としてまとめる時、最後を「大会が中止になった」で閉じると少し足りない。むしろ、キャロット改ざんを一度乗り越えた後、商品強奪で問題が再点火し、シシアと黒枝とトップスの線が残るところまでが今回の余韻だった。配信後半のニュースや会話を追うと、次回のゼンゼロ配信で見るべき点がかなりはっきりする。

次回を見る時は、フリンツ合金の音動機が主人公側の不調にどう効くのか、シシアがホロウへの恐れとどう向き合うのか、そして大会を利用した人物がどこまで計画的に動いていたのかを見ておくとよさそうだ。今回の配信では、商品、キャロット、エテリアスカードがそれぞれ事件の道具として見えてきた。次に同じ単語が出た時、単なるアイテム名ではなく、誰かを危険に向かわせる仕組みとして読めるようになっている。

視聴時に注目したいのは、終盤の緋月ゆいが「聞き取りやすい」「まだ直接会うまで分からない」といった形で、音声や映像から得られる情報をそのまま確認しているところだ。ストーリーの黒幕候補が出る場面では、つい先読みしたくなる。しかし、配信では確定していないことを確定として扱わず、今見えている材料で考えていた。これは記事を書く側としても大事な姿勢だと思う。

また、終盤には長時間配信らしい疲れと集中の揺れも少し見える。情報量が多い回なので、すべての伏線を一度で覚えるのは難しい。それでも、緋月ゆいが気になった単語や人物に反応を残してくれるため、あとで見返す時の目印になる。アーカイブで追う場合は、終盤のニュースと会話を飛ばさず見ると、次回の導入で迷いにくい。

軽い留保を置くなら、この回はストーリー用語が多く、戦闘だけを見たい人には会話の長さが少し重く感じるかもしれない。特に大会ルール、キャロット、カード、合金、組織名が続く箇所は、ながら見だと拾いにくい。ただ、緋月ゆいが冒頭で前回を戻し、中盤で重要なルールへ反応し、終盤で事件の線を声に出しているため、腰を据えて見るとかなり整理しやすい回でもある。

この記事で拾った体験的具体例をもう一度まとめると、まず冒頭の前回整理で視聴者の記憶を戻す場面、次にフリンツ合金のストラップと大会商品が主人公側の目的へつながる場面、シシアが部屋に入り込んで会話が一気に崩れる場面、キャロット改ざんで大会が救助の話へ変わる場面、最後に商品強奪で次回の事件が残る場面だ。どれも、単なる設定説明ではなく、配信中の反応と一緒に見た方が面白い。

緋月ゆいの#32は、明るい大会イベントの皮をかぶりながら、実際には安全なルートとは何か、誰を家に帰すのか、便利なシステムが壊れた時にどう動くのかを見せる回だった。かわいいキャラクターへの反応やシシアとの掛け合いで軽さを保ちつつ、終盤にはかなり不穏な材料が残る。次回は、奪われた商品とシシアの背景、そして大会を利用した計画の正体を追う回になりそうだ。

4時間超のアーカイブとして見ると、派手な戦闘だけで押す回ではない。会話、ルール説明、データ照合、ニュース、次回への引きが多く、腰を落ち着けて読むタイプのストーリー回だと思う。ただ、そのぶん緋月ゆいの反応が場面の区切りになっていて、かわいいものにすぐ声を上げる場面と、不穏な情報をきちんと拾う場面の差が楽しい。大会の明るさから事件の裏側へ沈んでいく流れを、視聴者と一緒に確認していく配信だった。

長さに見合うだけの伏線確認がある回だった。