星街すいせいの「【新システム‼で3D】懐かしのWii Fit plusで遊ぶ」は、ただ懐かしい運動ゲームを遊ぶ配信ではなかった。2026年6月17日20時1分ごろJSTに始まった約75分のアーカイブで、本人は冒頭から「新システム」を導入したと説明し、カメラ1台でどこまで全身の動きを見せられるかを『Wii Fit Plus』で試していった。
この回の面白さは、3Dの動きがきれいに見えるかどうかを、運動ゲームの遊びそのもので検証しているところにある。手を振る、片足で立つ、ジャンプする、重心を前後左右へ移す。配信内の自動字幕では、7分台に「カメラ1台」で動いている説明、12分台に『Wii Fit Plus』へ入る流れ、23分台以降に基本バランステスト、55分台のスキージャンプ、1時間2分台のフープダンス、1時間10分台の告知切り替えまで確認できる。身体の動きとゲーム側の判定が同時に出るため、3Dテストとしても、ゲーム配信としても見どころが分かりやすい回だった。
体験的具体例として拾える場面も多い。ひとつ目は、配信冒頭で視聴者からポーズ案を受け、スキップやジャンプを試しながら「今どこまで映るのか」をその場で確かめるところ。ふたつ目は、基本バランステストやヨガで、ゲーム側の「体がフラフラしています」という指摘に本人がすぐ反応するところ。みっつ目は、フープダンスや重心操作のゲームで、少しサボった動きまでバランスボード側に察知されるところだ。どれも、家庭用フィットネスゲームを久しぶりに遊ぶ時に起きやすい戸惑いとして想像しやすく、配信内の確認できる流れに沿って整理できる。
カメラ1台で動く3Dを、まず視聴者の無茶ぶりで試す

配信は、オープニング後の7分台から本題へ入る。星街すいせいは、白背景の空間に立った状態で、タイトルにもある通り新システムを導入したと説明した。いま目にする機会が増えているセルフブース3Dのように、いつかは一人で家から全身を動かせるようにしたい。そのために、今回は「カメラ1台」で動ける強いカメラを導入し、Studio STELLARで試している、という説明だった。
ここでいきなり『Wii Fit Plus』へ入らず、まず動きのテストを挟むのが良かった。本人は「どこまでこのカメラ1台でできるのか」を確かめたいと言い、視聴者へやってほしいポーズを投げる。ブレイクダンス、ヘッドスピン、ムーンウォークのような無茶な案には、すぐにツッコミを入れる。カメラの性能だけでなく、自分の身体能力の問題もあると笑って返すため、機材紹介が硬い説明で止まらない。
この冒頭で分かるのは、新システムを完璧な完成品として披露するより、まず配信の遊びに入れてしまう姿勢だ。カメラ1台で動けることを見せるなら、正面で手を振るだけでも足りる。けれどこの回では、視聴者のコメントに合わせて、スキップ、バランス、ジャンプ、くるっと一周、チャールストンのような動きを次々試す。動きが少しずれたり、本人が笑ったりするところまで含めて、テスト配信として見やすい。
9分台には、カメラが悪いのではなくスイッチャーが悪い、といった機材周りの冗談も入る。さらに、宇宙空間にいるような背景、声のボリューム確認、態度を大きくしてほしいというコメントへの反応が続く。ここは、配信を始めた直後の調整がそのまま企画になっている時間だ。普通なら裏で済ませる確認を、視聴者と一緒にやることで、今日は「3Dがどこまで使えるかを見る回」だと自然に伝わる。
視聴者が追体験しやすいのは、ジャンプ移動の場面だ。10分台後半、ジャンプで移動したらずれるのかを試し、意外といい感じだと反応する。新しいトラッキング環境を試す時、手を振るだけでは分からない。足が床から離れた時、体が左右へ動いた時、画面内のモデルがどこまで追従するかが気になる。星街すいせいは、それを専門的な言葉ではなく、実際の動きと笑いで見せていた。
一方で、全部がきれいに決まるわけではない。大ジャンプでは、天井の低さやイヤホンのずれが気になり、スカート周りの表示も乱れたように見える場面があった。本人はすぐに立て直し、イヤホンを直しながら『Wii Fit Plus』へ移る。ここに、3D配信の生っぽさがある。技術を見せる回でありながら、失敗を隠していない。むしろ、どの動きで何が起きるかを見せること自体が、配信の材料になっていた。
この導入は、後半の運動ゲームにも効いてくる。視聴者はすでに、カメラがかなり動きを拾うこと、ただし大きなジャンプや急な姿勢変化では少し危うくなることを見ている。その状態で『Wii Fit Plus』へ入るため、ゲーム中の重心移動やヨガの姿勢が、単なるゲーム操作ではなく「新システムがどう見えるか」の続きとして見える。冒頭のテストは長すぎず、しかし今回の読み方を決める十分な役割を持っていた。
また、本人が「今日はスタッフさんたちに手伝ってもらいながら」と説明していた点も大事だ。セルフで完結する未来を目指しつつ、今回はまだテスト段階にある。だからこそ、視聴者も完成した番組を見るというより、準備中の仕組みが少しずつ配信へ乗っていく過程を見られる。今後、同じシステムを使った配信が増えるなら、この回はその入口として記録しておきたい。
もう少し細かく見ると、この冒頭では「できること」と「まだ危ないこと」の切り分けも自然に起きていた。スキップや小さなジャンプは意外と追える。片足でのバランスも、画面上ではかなり分かる。一方で、ブレイクダンスやヘッドスピンのようなコメントには即座に無理だと返す。配信者が新しい機材を使う時、何でもできるように見せたくなることもあるが、星街すいせいはその場で限界を笑いながら線引きしていた。視聴者も、無茶ぶりを投げながら、どこからが現実的な遊びになるのかを一緒に探している。
このやり取りは、今後の3D配信を考えるうえでも意味がある。歌やトークでは、カメラが大きく動きを拾わなくても成立する。しかし運動ゲームや身体を使う企画では、腕、足、重心、顔の表情、衣装の揺れが同時に見えることが重要になる。冒頭の数分は、技術デモというより、視聴者に「今日はこういう見方で遊べる」と説明する時間だった。ここを経てからゲームへ入るため、後半のミニゲームもただの懐かし枠ではなく、新しい配信環境の実地テストとして受け取れる。
『Wii Fit Plus』の初期測定が、3Dテストからゲーム配信へ切り替える

12分台、星街すいせいは「懐かしのWii Fit君」と言いながらゲームへ入る。しかも今回は『Wii Fit Plus』らしい。画面には周囲に人や物がないか確かめる注意が出て、本人もそれに反応する。ここからは、カメラ1台の3Dテストに、懐かしい家庭用フィットネスゲーム特有のテンポが乗ってくる。
最初に出てくるのは、Wiiボードの案内だ。自動字幕では「バランスボード」と自己紹介する流れが確認でき、星街すいせいはその声を読み上げながら、日付確認やMii選択へ進む。Miiがいないため、用意された中から自分っぽいものを選ぶ流れになり、視聴者と一緒に「どれがすいちゃんっぽいか」を探していく。ここは、古いゲームを今の配信で遊ぶ時の面白さが出ていた。ゲーム側のUIや段取りは当時のままだが、コメント欄のツッコミや本人の現在のキャラクターが重なる。
15分台には、姿勢や運動不足の説明が始まる。ゲーム側は、筋力低下や生活習慣、姿勢のくせによって体のバランスが崩れると案内する。星街すいせいは、それに対して「うるさいよ」「そんなこと言われないといけないわけ」とすぐ返す。フィットネスゲームではよくあるが、健康管理の説明は、遊びに来た人へ突然まじめな顔で刺さってくる。そこに本人がツッコミを入れることで、視聴者も笑いながら受け取れる。
右足に体重をかける図を見て「かっこいいじゃん」「モデルみたい」と受ける場面も、配信の味になっていた。ゲームは不自然な力や重心の偏りを説明しているのに、本人はポーズとしての見え方に反応する。新しい3Dシステムを見せる回として考えると、このズレはかなり良い。ゲーム側は健康測定をしている。配信者側は画面映えするポーズとしても見ている。両方が同じ時間に走っている。
17分台から18分台には、身長や生年月日を入れる場面が続く。本人は、デビュー年に触れながら年齢の扱いを笑いにし、身長もゲーム入力の都合で処理する。こうしたプロフィール入力は、普通なら退屈になりやすい。けれどVTuberの配信では、設定、活動年数、画面上の身体、ゲーム側の現実的な数値入力がぶつかるため、むしろ話題になる。星街すいせいは、そのぶつかり方を大げさに説明しすぎず、入力しながら軽く転がしていた。
体測定では、重心、BMI、運動能力を測るという案内が出る。ここで本人は、服の重さを気にし、体重表示をどう扱うかにも反応する。数字そのものを記事で強調する必要はない。むしろ大事なのは、フィットネスゲームが配信者の身体情報に踏み込む瞬間を、どう笑いに変えていたかだ。視聴者も、家庭用ゲームで体重やバランス年齢が出ると妙に身構える感覚を知っている人が多いはずだ。その緊張が、配信内では「見ませんよ」「一旦見た方が」という迷いとして出ていた。
23分台には、基本バランステストが始まる。赤いバーを見ながら重心を左右へ動かす。ここは、記事としては技術面とゲーム面の両方を拾いたい場面だ。バランスボードは重心を判定し、画面上の3Dモデルは本人の動きを見せる。配信者は、ゲームの判定をクリアしようとしながら、同時に画面上でどう見えているかも気にしている。フィットネスゲームをただ遊ぶだけなら、本人の実際の体勢は画面外でもいい。だが今回は3Dなので、姿勢そのものが視聴者に見える。
この体験的具体例は、家で『Wii Fit』系のゲームを遊んだことがある人にも想像しやすい。ゲームから「重心を動かしてください」と言われると、実際には少ししか動いていないつもりでも、ボード側には大きく出たり、逆に動いているつもりでも反応が鈍かったりする。星街すいせいの配信では、そのズレを声と3Dの動きで同時に確認できる。本人の「じっとしてる」「まだ乗らない」などの反応も、ゲーム側の指示に合わせて体を合わせる難しさをよく出していた。
29分台には、女性トレーナーを選ぶ流れから、ヨガ、筋トレ、有酸素運動、バランスゲームなどのジャンル説明へ入る。ここで本人は、ヨガがどこまでできるのか、バランスゲームが面白そうだと話している。初期測定を終えたことで、配信はようやく「何を遊ぶか」へ移る。冒頭のカメラテスト、ゲーム側の初期入力、体測定を通って、運動ゲームの本編へ入る構成になっていた。
この序盤の少し長い準備は、人によってはもどかしく感じるかもしれない。ただ、今回の記事としては省きにくい。新システムの3D配信で『Wii Fit Plus』をやる意味は、いきなりミニゲームで盛り上がることだけではない。身長を入れる、ボードに乗る、重心を測る、トレーナーを選ぶ。そうした準備の一つひとつが、3Dの身体とゲームの身体を接続する時間になっている。そこを見てから後半のミニゲームへ進むと、この回の良さが分かりやすい。
初期測定のくだりは、コメント欄との距離も近かった。Mii選択では、どれが本人っぽいかを視聴者へ投げ、候補に対して「これスバルやん」といった反応も挟む。自分の分身を選ぶだけの画面が、ホロライブ内の名前や見た目の連想で軽い会話になる。ゲーム側の古いUIは変わらないが、そこへ今の配信文脈が重なることで、懐かしさだけでない楽しさが出る。視聴者は昔のゲームを見ていると同時に、いまの星街すいせいがそのゲームへどう突っ込むかを見ている。
また、バランスボードの音声を読み上げる場面では、ゲームの丁寧すぎる案内と本人のツッコミの相性がよかった。健康管理をサポートする、姿勢が悪くなる、筋力低下がある、とゲームは淡々と説明する。そこへ「うるさいよ」と返すことで、説教くさくなりがちな初期設定が配信の会話へ変わる。これはフィットネスゲーム配信でかなり重要だ。健康の話を真面目に受け止めすぎると空気が硬くなるし、全部茶化すとゲームの意味が薄くなる。今回の配分は、その中間にあった。
リズムカンフー、スキージャンプ、フープダンスで運動ゲームの忙しさが出る

30分台に入ると、トレーニングの選択が始まる。ヨガ、筋トレ、有酸素運動、バランスゲームと並ぶ中で、星街すいせいはまずヨガの多さに反応し、どれをやるかを視聴者と相談する。最初に選んだポーズでは、画面上の動きに合わせながら、左右の股関節の柔らかさの違いを指摘される。結果が18点と出ると、本人は「嘘でしょ」と反応する。ここから、配信はゲームの判定に振り回される時間へ入っていく。
ヨガの場面で面白いのは、3Dモデルとしての見え方と、ゲーム側の評価が必ずしも同じではないことだ。視聴者にはポーズを取っているように見えても、バランスボードやゲームの判定は厳しい。逆に、本人が少し危なそうにしていても、ゲーム側は一定の点を出す。運動ゲームの判定は、見た目の華やかさではなく重心やタイミングを見ている。そこに、3D配信としての「見える動き」が重なるため、同じ動作を二重に楽しめる。
36分台には、サイクリング、ゴルフ、セグウェイ、足踏みパレード、雪合戦、ジャグリング、スケボー、ジョギング、リズムカンフーなど、多くのメニューが確認される。本人はその一覧を見ながら、どれが面白そうか迷う。古いゲームのメニュー画面だが、配信ではここがコメント欄との相談所になる。視聴者は懐かしい記憶からおすすめを投げ、本人は体力や見栄えを考えながら選ぶ。
リズムカンフーでは、画面の動きに合わせてポーズを決めていく。自動字幕では細かいゲーム音や掛け声が混ざるが、39分台には「これおもろ」「ミスしてる」といった反応が見える。ここは、配信としてかなり分かりやすい。曲に合わせて動くため、3Dモデルの動きが止まらない。ミスしてもすぐ次の動作が来る。本人は笑いながらも、次のタイミングへ追いつこうとする。
視聴者が追体験しやすい具体例として、リズムゲーム系のミニゲームで一度ミスすると、その直後の動きまで崩れやすい場面がある。画面では次の合図が来ているのに、体は前のミスを引きずっている。星街すいせいの反応も、その忙しさに近い。ミスを確認し、笑い、次の動きへ戻る。上手くやることより、追いつこうとする過程が配信になる。
55分台には、視聴者からのリクエストを受ける形でスキージャンプを探す。メニューを見ながら「スキージャンプってどれ」と探し、バランスゲームの中から見つける。スキージャンプは、タイミングと姿勢が結果に直結するタイプのミニゲームだ。『Wii Fit Plus』の画面だけでも分かりやすいが、3D配信では、本人が体をかがめる、伸びる、ジャンプのタイミングを取るという動きまで見える。
この場面で大事なのは、体力確認の軽さだ。視聴者から「体力大丈夫?」といった心配が出る中で、本人はまだ進める。大きな運動ではないように見えても、配信で声を出しながら動き続けると疲れは出る。しかも今回は、普段の座り配信ではなく、立ってボードに乗っている。見た目以上に忙しい。その忙しさが、スキージャンプや次のフープダンスへ進むにつれて強くなる。
1時間2分台には、フープダンスへ入る。本人は「3分、これ長い」と反応する。ここは、運動ゲーム配信としてかなり良い場面だった。3分という数字は、動画で見ると短い。しかし、実際に身体を動かし続ける側にとっては長い。星街すいせいは、光る輪を取るような動きに合わせながら、重心を使って進むことを理解し、「サボったのがバレた」と笑う。ゲーム側が重心を見ているため、少し手を抜いたつもりでもすぐ判定に出る。
ここで出る「重心で全てを察している」という反応は、この回の中心に近い。新しい3Dシステムは身体の動きをカメラで拾う。『Wii Fit Plus』はバランスボードで重心を拾う。つまり、この配信では、視聴者、カメラ、ゲームの三方向から身体の動きが見られている。本人がちょっとサボると、視聴者にも動きで分かり、ゲームにも判定で分かる。配信者としては逃げ場が少ないが、その逃げ場の少なさが笑いになる。
フープダンス後半では、だんだん後ろに乗りがちだと自分で気づく場面もある。疲れてくると、体は自然に楽な方へ逃げる。ゲーム側はそれを重心として拾う。視聴者も、画面上の3Dモデルが少し後ろへ寄るように見える。運動ゲームの「疲れてからが本番」になる部分が、短い時間でも出ていた。
1時間7分台には、最後にヨガへ逃げるように入る。選ばれたのは、体のバランスと柔軟性、足の筋力が必要なポーズだ。ゲーム側は「自信のない人は他のポーズを」と案内するが、本人は「自信ないわけないだろ」と返して始める。ここからのやり取りは、かなり配信向きだった。重心を黄色い円からはみ出さないようにしろと言われ、本当にやっていると主張し、体がフラフラしていますと指摘されると「うるせえ」と返す。
このヨガ終盤は、笑いとしては強いが、同時に今回の技術テストとしても分かりやすい。静止に近いポーズは、派手なジャンプよりごまかしが利かない。体の重心が少しずれると、ゲーム側はすぐ反応する。カメラ側も、片足や腕の位置を拾う。リズムカンフーやフープダンスのような動き続けるゲームとは違い、止まる難しさが出ていた。
最終的に、本人は本日終了と宣言し、ゲーム画面を切り替える。約1時間の運動パートを通して、配信はきれいに「動ける3D」の検証になっていた。成功した動きだけでなく、ミス、疲れ、重心のズレ、ゲームからの指摘、コメントへの返しが全部残っている。『Wii Fit Plus』という古いゲームを選んだことで、視聴者も判定の理不尽さや懐かしさを共有しやすかった。
ゲーム選びの面でも、『Wii Fit Plus』は今回の目的にかなり合っていた。アクションゲームなら、画面内のキャラクター操作が中心になり、配信者本人の動きはリアクションとして添えられることが多い。だがこのゲームでは、本人が動かないとゲームが進まない。ボードに乗る、腰を回す、片足で耐える、重心を前へ乗せる。すべてが配信者の身体を通る。新しい3Dシステムを試すには、単に派手なゲームより、身体の小さなズレまで出るゲームの方が向いていた。
もちろん、判定が古いゲームらしく素直すぎるところもある。本人が頑張っているつもりでも、画面側は「フラフラしています」と容赦なく言う。逆に、本人が少し余裕を見せた瞬間に、重心のズレや疲れが出る。ここで重要なのは、失敗を責めるより、失敗がすぐ笑いに変わることだ。星街すいせいは、指摘に対して怒るように返しながらも、すぐ次の動きへ戻る。ゲームにいじられ、コメントにいじられ、自分でも笑う。その三段構えが、この運動パートを長く見られるものにしていた。
配信後に見返すなら、リズムカンフーとフープダンスは特に分かりやすい。リズムカンフーは、タイミングを合わせる忙しさが出る。フープダンスは、同じ動きを続けるしんどさと、サボりがばれる面白さが出る。ヨガは、止まる難しさが出る。つまり同じ運動でも、動く、続ける、止まるの三種類が見える。新システムの3Dがどの場面で映えるかを考えるなら、この三つを分けて見ると整理しやすい。
ファンミ追加席とグッズ告知で、運動後の近い距離へ戻る

1時間10分台、星街すいせいは『Wii Fit Plus』を切り上げ、画面を変えて告知へ入る。ここで最初に触れたのは、ファンミーティング「星詠み ぱじゃまぱーてぃー Vol.1」の機材解放追加席だ。配信内では、機材解放したため追加チケットの販売が決定し、これが多分最終チャンスだと説明している。概要欄にも、6月19日19時から先着販売予定と、公式ファンクラブ側の案内URLが載っている。
この告知は、運動ゲームの直後に置かれているため、妙に近い距離で聞こえる。大きなニュースとして改まって読むというより、息が上がったあとに「一旦告知を挟ませてください」と切り替える形だ。トークショー、質問への回答、最後の方にカラオケがあるかもしれない、といった内容も配信内で説明しており、ファンミが何をする場なのかを軽くつかめる。公式ページで詳細を確認する必要はあるが、配信を見ている人には、参加の温度がそのまま届く案内だった。
次に、生誕と活動8周年記念グッズの二次受注にも触れる。概要欄では受注期間が6月22日23時59分までと案内されている。配信内では、以前の受注で海外の客が申し込めなかったこと、クレジットカード以外の決済ができなかったことに触れ、今回は頼めるようになっていると説明していた。単なる「売っています」ではなく、なぜ二次受注があるのかを短く補足しているのが分かりやすい。
Echoes Baaグッズについても、在庫販売中であることが概要欄にある。配信内では、ロゴステッカー以外がもうないと笑いながら話し、残り少ないため早めに確認してほしいと案内していた。ここは、告知としてはかなり実務的だ。ファンミ追加席、二次受注、在庫販売。どれも期限や在庫に関わる話なので、配信で聞いた人があとから概要欄へ戻れるようになっている。
運動後の雑談としては、3Dシステムへの手応えも回収される。本人は、久しぶりに『Wii Fit』をやると面白い、結構動けていた、めっちゃ良い感じかもしれないと話す。一方で、ジャンプするたびに何かが落ちる、上ではジャンプしてはいけなかったらしい、といった危なさにも触れている。ここでも、成功だけを並べず、実際にやって分かった注意点を笑いにしている。
この回の次につながる点として、筋トレ配信の話も出た。本人は、道連れ筋トレを何かの配信でやりたいと思っているが、まだできていないと話す。新システムで身体の動きが見せられるなら、筋トレや別の運動ゲームにも広がる。今回の『Wii Fit Plus』は、単発の懐かしゲーム枠で終わるのではなく、今後の「動く配信」の可能性を試した回として読める。
終盤には、またこういう感じで配信したいので、面白そうなゲームややってほしいことがあればハッシュタグを付けて教えてほしい、と呼びかける。概要欄にも「#ほしまちすたじお」が案内されており、配信の感想や案を拾う導線がある。新システムは、機材を用意して終わりではない。何をやると面白いのか、どのゲームと相性がいいのかを、視聴者の反応と一緒に探す段階にある。
最後には、翌日も3Dだと予告する。今回の回だけでなく、3Dで動く配信が続くことを示しているため、視聴者としては次の配信で何が変わるのかも気になる。『Wii Fit Plus』で見えたのは、カメラ1台でもかなり動けること、重心系のゲームと相性が良いこと、ただしジャンプや大きな姿勢変化には注意がいることだ。次回以降は、そこを踏まえて別のゲームや企画へ広がる可能性がある。
記事として整理すると、この回は「懐かしいゲームで遊んだ」だけでは少しもったいない。冒頭の新システム説明、視聴者の無茶ぶりによる動作テスト、ゲーム側の重心判定、終盤のファンミとグッズ告知が、ひとつの配信内でつながっている。身体を動かす配信だからこそ、告知へ戻った時の距離も近い。星街すいせいの活動は音楽やライブの印象が強いが、この回では、技術テストと体を張った遊びが同じ画面に収まっていた。
告知部分だけを切り出しても、配信の実用性は高い。ファンミ追加席は先着販売で、ファンクラブ会員限定という条件がある。生誕と活動8周年記念グッズは受注期限があり、Echoes Baaグッズは在庫がなくなり次第終了に近い案内だった。配信本編を楽しんだあと、概要欄へ戻って確認する情報が複数ある。運動ゲームで笑った後に、参加や購入の導線を確認できるため、視聴者にとっては「見て終わり」ではない回でもあった。
同時に、告知の出し方が重くなりすぎない点もこの回らしい。息が上がったあとに、少し笑いを残したままファンミの話へ移り、トークショーや質問、カラオケの可能性を話す。グッズについても、申し込めなかった人や決済手段の問題に触れながら、買い忘れた人は確認してほしいと伝える。事実確認は公式ページに戻る必要があるが、配信内の説明で、なぜ今チェックした方がいいのかは十分伝わっていた。
短い一言の告知ではなく、配信を見た流れで公式導線へ戻れる案内だった。
V-BUZZ視点で見るなら、技術披露より「使いながら笑う」回
V-BUZZでこの回を見るなら、主役は新システムそのものではなく、それを配信の遊びにすぐ入れたところだと思う。カメラ1台で全身が動く、という説明だけなら短い技術紹介で終わる。けれど星街すいせいは、視聴者のポーズ案、古い運動ゲーム、重心判定、ヨガの厳しい指摘を全部受けながら、システムの得意不得意を見せていった。
初見で追うなら、7分台のカメラ1台説明、12分台の『Wii Fit Plus』開始、23分台の基本バランステスト、55分台のスキージャンプ、1時間2分台のフープダンス、1時間10分台以降の告知を押さえると流れがつかみやすい。全部を細かく見る時間がない人でも、この順で確認すると、機材テストがどうゲーム配信へ変わり、最後に活動導線へ戻ったかが見える。
少し留保すると、フィットネスゲームの初期設定や測定は、人によってはゆっくりに感じるかもしれない。ただ今回は、その初期設定こそ3D配信の身体をゲームへ接続する時間だった。身長入力、ボードへの乗り方、重心測定、トレーナー選択。どれも通常のゲーム実況なら省きたい準備だが、この回では「動ける星街すいせい」を見せるための下地になっている。
最終的には、星街すいせいが今後もこういう形で配信したいと話していた点が残る。歌やライブの完成度とは別に、体を動かして、少し失敗して、視聴者に案をもらいながら試す配信もできる。ファンミ追加席やグッズ告知も含め、活動の大きな予定へ向かう途中で、こうした実験回が挟まるのは面白い。新システムは、きれいに見せるためだけでなく、次にどんな遊びを持ち込めるかを広げる道具として見えた。
