ライブ前夜の「少しだけ」のつもりが、ふわみな島では恋愛矢印がほどけず、最後にはプロポーズまで進んだ。不破湊が2026年5月13日に配信した『トモダチコレクション わくわく生活』は、翌日にライブを控えた短め予定の枠として始まりながら、住民の相談、旅行ツアー、新住民作成、結婚式まで約3時間半たっぷり動いた回だった。

タイトルに置かれた「負けヒロイン」は、単に誰かが振られるという意味だけではない。冒頭の前回整理で、葛葉とエクス・アルビオが成立済みであること、不破湊のMiiがその状況をまだ知らないこと、さらに別の住民もエクスへ気持ちを向け始めたことが確認される。ゲームのランダムな相談に、不破湊がにじさんじ内の関係性や配信上の文脈を重ねていくため、島の恋愛模様が小さな即興劇のように膨らんでいった。

公式アーカイブで確認できる配信時間は3時間33分台。概要欄は短く、動画説明の主な情報は公式X、チャンネル、問い合わせ先などの導線に限られている。そのぶん本文では、配信の字幕と画面進行から確認できる場面を中心に、どこで関係が動いたのか、どの判断が次の展開につながったのかを整理する。任天堂公式サイトが示す『トモダチコレクション わくわく生活』は、住人を作り、生活や人間関係を見守るゲームだが、この回ではまさに「見守る」だけでは済まない判断が何度も発生していた。

ライブ前夜の短め予定が、島の恋愛確認から始まる

ライブ前夜に島の恋愛矢印を確認するイメージ
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冒頭2分台、不破湊は日付が5月13日で、翌日にライブがあることを説明する。現地へ向かっている視聴者や、配信で見る予定の視聴者に触れながら、今回は遅くなりすぎないように進めるつもりだと話していた。11時半ごろには終わるかもしれないという見立ても出しており、最初の段階では「ライブ前に島を少し確認する」くらいの温度で始まっている。

ただ、その短め予定の理由がすぐに『トモダチコレクション』らしい方向へ変わる。配信外で進めるのは避けたいが、島の住民たちの食事や関係が気になってしまう。さらに、翌日はさすがに触れられないから、今日のうちに最低限の世話をしておきたい。ゲーム内の住民を「放っておけない」感覚が、ライブ前夜の忙しさと並んで置かれるのが、この回の入口として面白い。

前回までの確認では、クロノワの2人がルームシェアを始めている一方で、葛葉とエクス・アルビオの恋愛が成立していることが語られる。不破湊のMiiはエクスへ気持ちを向けていたが、その関係が成立したことをまだ知らないような扱いになっている。ここで配信者本人は、島の管理人として状況を知っているが、島の中の自分は知らないという二重の立場になる。

この二重構造が、以降の会話をずっと引っ張る。住民の気持ちを整理するたびに、不破湊は神様のように判断しつつ、同時に自分のMiiが報われない側へ回っていることも笑いに変える。タイトルの「負けヒロイン」は、そのメタな立ち位置を先に示している。単なる失恋回ではなく、管理人本人が恋愛相関図の外側と内側に同時にいる回だと見ると、序盤の確認がかなり大事になる。

6分台には、前回の告白や同居の流れを受けて、別の住民がエクスのことを気にし始める。字幕上では、エクスへ気持ちが向いていること、不破湊自身もエクスが好きだと受け止めていることが確認できる。ここは恋愛相談としては軽い場面だが、記事としては最初の山だ。なぜなら、エクスに向かう矢印が増えたことで、すでに成立している葛葉とエクスの関係が、ただのカップル成立で終わらなくなるからだ。

不破湊は、これをすぐに悲劇として扱わない。むしろ、奪い合いになっていること、エクスに矢印が集まっていることを面白がりながら、住民の気持ちをどう扱うかを探る。恋愛ゲームとして攻略するのではなく、島で起きる偶然を配信の物語へ変換していく見方だ。視聴者は、誰と誰を成立させるかだけではなく、管理人がその混乱にどんなラベルを貼るのかを見ていくことになる。

この冒頭の良さは、ライブ前の現実の予定と、ゲーム内の住民事情がごく自然に並ぶところにある。翌日のライブは不破湊本人にとって大きな予定だが、島の中では食事、口癖、恋愛、同居といった生活が止まらない。現実側では忙しいのに、ゲーム内では住民が平然と相談を持ち込んでくる。そのズレが、配信全体を重くしすぎず、いつもの夜のゲーム枠として見やすくしていた。

また、序盤では食事をあえて与えない「企画」のような扱いも出てくる。クロノワ周辺の関係を見たいから、すぐに満腹にしない。ゲームとしては少し乱暴な介入にも見えるが、配信ではそれが観察のための準備になる。住民の行動を引き出すために、どこまで世話をして、どこから放っておくか。不破湊の『トモコレ』配信は、この線引きの雑さと細かさが同時にある。

ここまでで、今回の記事の軸はかなりはっきりする。ライブ前の短め確認回ではなく、恋愛矢印の整理回だ。しかも、葛葉とエクスの成立、不破湊Miiの片思い、別住民の新しい気持ち、クロノワの同居という複数の情報が同時に置かれている。初見で見ると少し前提が多いが、配信者本人が冒頭で前回の流れを噛み砕いてくれるため、少なくとも「島の恋愛が混み合っている」ことはすぐ分かる。

この時点で、配信はすでに単なる作業枠ではない。誰に食べ物を渡すか、誰を会わせるか、どの相談を受けるかが、全部あとで恋愛や同居の話へ返ってくる可能性を持っている。だから、序盤の小さな会話や口癖付けも、後半のプロポーズへ向けた下準備のように見えてくる。配信が長くなった理由も、ここにある。島を少し覗くだけのつもりでも、住民が動けば管理人は止まれない。

友達作り、口癖、旅行ツアーで島の生活が厚くなる

旅行ツアーと友達作りで島がにぎわうイメージ
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序盤の恋愛確認が落ち着くと、配信は友達作りや住民の世話へ広がっていく。21分台には、友達ではない住民同士が食事の場にいることを見つけ、誰と誰の関係がまだ浅いのかを確認していた。ゲーム内ではただ同じ場所にいるだけでも、不破湊は「そこはまだ友達じゃない」と関係図を読み直す。島の状態を把握する作業が、そのまま会話の材料になっている。

23分台のダブルシルエットクイズは、恋愛の大事件ではないが、配信の調子をよく表す場面だった。画面に重なったシルエットを見て、フラミンゴやフロッピーディスク、焼きそばなどを当てていく。自動字幕ではところどころ認識が怪しいが、ゲーム側の小さな遊びに対して、不破湊がすぐ言葉を足し、住民の反応まで拾っていく流れは分かる。大きなイベントがない時間でも、画面を沈黙させない。

こうしたミニゲームや食事の世話は、後半の恋愛事件と比べれば地味だ。ただ、ここで住民の顔をひとつずつ見ておくから、終盤に誰が誰へ気持ちを向けた時も置いていかれにくい。友達作り、家具や服の購入、食べ物の好み確認は、関係図を立体的にするための準備になっている。不破湊は攻略情報を読み上げるのではなく、住民ごとの「らしさ」を思い出しながら選んでいる。

45分台には、口癖を付ける場面が印象に残る。住民の言い方をどうするか、配信者本人や周辺のネタをどこまで入れるかを、コメント欄と相談しながら決めていた。ここで面白いのは、口癖が単なる飾りではなく、後の会話で何度も効いてくる点だ。たとえば「僕はそう思いませんけどね」のようなフレーズは、終盤のプロポーズや結婚式で繰り返され、祝福しているのかしていないのか分からない独特の味を出す。

『トモダチコレクション』では、プレイヤーが入れた言葉が思わぬ場面で返ってくる。だから、口癖を設定する時間は、未来のオチを仕込む時間でもある。不破湊はそのことをよく分かっていて、住民に似合うか、言いそうか、場面で面白くなるかをかなり気にしている。配信中盤で口癖を整える作業が長く見えても、後半でその言葉が効いた時に「あの時間が必要だった」と分かる作りだ。

1時間10分台の「インターネット壊れた」周辺も、同じ意味で重要だった。住民にどんな言葉を持たせるかは、本人らしさのコピーではなく、配信内のキャラクターとして機能するかの調整になる。不破湊は、読み方や語尾のニュアンスまで気にしながら、ゲーム内で聞こえた時に笑える形を探していた。ここは公式の人物像を再現する作業ではなく、あくまでふわみな島の住民としての記号を作る作業だ。

1時間37分台からは、旅行ツアー追加が大きな話題になる。ニュース速報としてアジアツアーが追加され、誰を行かせるかを考える流れになる。旅行にまだ行っていない住民、関係性を動かしたい住民、同居中の住民が候補に上がり、不破湊は公平さと物語性の両方を見ながら送り出していた。ここでも「誰が行くか」は単なるランダムではなく、島の関係図を見るうえで意味を持つ。

アジアツアーでは、ビーチやハロン湾のような景色が出てくる。不破湊は画面の旅行写真に反応し、現実のロケのように楽しみながら、同時に誰が一緒に来たのかを気にしていた。旅行イベントは、ゲーム内では報酬や写真が残るだけに見えるが、配信では住民同士の距離を見るチャンスになる。誰と誰が一緒に写るか、そこに気まずさはあるのか、同居や恋愛と矛盾しないか。写真一枚にも語る余地がある。

1時間55分台には、別の旅行ツアーも追加される。スウェーデンやオーロラ、フィヨルドのような要素が出て、不破湊はまた誰を行かせるかを考える。ここでは、普段あまり絡まなさそうな組み合わせが旅行へ出ることも肯定的に受け止めていた。既存の関係だけを濃くするのではなく、少し意外な3人が同じ場所へ行くことにも面白さを見つける。島が広がっている感じが出る場面だ。

この旅行パートは、恋愛本筋から少し離れているように見える。けれど、今回の配信ではむしろ必要な休憩になっていた。恋愛矢印だけを追い続けると、誰が誰を好きかの確認で窮屈になる。そこへ旅行やお土産、部屋作りが挟まることで、島が恋愛だけで回っているわけではないと分かる。住民は食べ、遊び、旅行し、友達を増やし、その合間に恋愛相談を持ってくる。

不破湊の反応も、ここでは少し柔らかい。旅行先の景色を見て「行きたい」と素直に反応し、写真は不要と言いながら保存する。細かい冗談を挟みつつ、ゲームの旅イベントそのものを楽しんでいる。こういう寄り道があるから、終盤の大きなプロポーズが来た時に、急展開として際立つ。島の生活をじっくり見ていたところへ、急に恋愛が決定的に動くからだ。

また、友達作りの相談では、夢追翔やローレン・イロアス、エクス・アルビオなど、既に島にいる住民同士の距離も少しずつ変わっていく。紹介を通じて友達になる場面、話題がきっかけで関係が進む場面、まだ友達にならない場面があり、不破湊はそれぞれに短く反応する。大きなドラマだけではなく、関係値が少しずつ増える地味な手触りも拾っていた。

ここで重要なのは、配信者が「全部を成功させよう」とはしていないことだ。友達になれない時も、旅行の組み合わせが意外な時も、それを失敗としてすぐ修正しない。ゲームが出した偶然をいったん受け止め、それを島の事情として語る。だから、視聴者側も攻略の正解を待つというより、次に何が起きるかを一緒に見る気持ちになりやすい。

中盤の生活パートを丁寧に見ると、この回の「負けヒロイン」感は恋愛だけでできていないと分かる。恋がうまくいかない住民がいる一方で、友達は増え、旅行は追加され、部屋や服は整っていく。報われない矢印があっても、島全体はにぎやかになる。この明るさがあるから、終盤の屈辱的な結婚式参加も、暗い失恋ではなく笑える場面として成立していた。

三枝明那のMii作成で、救いの役割を島へ呼び込む

新しい住民のMiiを細かく作り込むイメージ
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2時間14分台、不破湊はニュースや住民のモヤを確認したあと、新たな仲間を導入すると決める。ここで作り始めたのが三枝明那のMiiだった。すでに島には多くのにじさんじ関係者がいて、恋愛や同居の関係もかなり混み合っている。その中へ新しい住民を入れる判断は、単なる人数追加ではなく、島の停滞や片思いを動かすための一手に見えた。

作成に入る前、不破湊は「自分を救えるのはこの住民かもしれない」という趣旨のことを話していた。これは冗談まじりだが、今回の配信全体の文脈ではかなり大きい。エクスへ向かう矢印が混雑し、不破湊のMiiが負け側に回りそうな状況で、新しい住民を入れることは、新しい恋愛や友達関係の逃げ道を作ることでもある。

Mii作成では、目、口、眉、髪型、色、メッシュのような要素をひとつずつ調整していく。字幕では「雰囲気」「ニュアンス」という言葉が何度も出ており、完全な再現ではなく、ゲーム内でそれらしく見える落としどころを探していることが分かる。公式の姿を写すのではなく、島の住民として動いた時に納得できる顔を作る。ここは権利面でも、配信の見方としても大事な距離感だ。

2時間20分台には、目の大きさや表情の捉え方についてかなり細かく見ている。瞳は本来もっと大きい、でも雰囲気は近い、モノマネにも捉え方がある、といった考え方が出る。『トモダチコレクション』のMii作成は、パーツが限られているぶん、何を優先するかがはっきり出る。不破湊は、細部を似せきるよりも、見た瞬間の印象が伝わることを重視していた。

髪型ではセンター分けやメッシュの扱いに悩む。ゲーム側の制約で、入れたい場所に色を入れられないこともあり、どこまで特徴を入れるか、どこから怖く見えるかを探っていた。ここは作業時間としては長いが、配信としてはかなり見やすい。なぜなら、ただパーツを選んでいるだけでなく、本人のイメージをどうMiiの制約へ翻訳するかを言葉にしているからだ。

2時間48分台には、赤色の要素やバンダナ風のニュアンス、黄色メッシュの限界などに触れながら、最終的な形へ近づけていく。ここで面白いのは、完璧を目指すより、島で暮らし始めた時に「そう見える」程度へまとめる判断だ。Miiはあとで歩き、話し、恋愛し、服を着る。静止画としての完成度だけでなく、住民として動いた時のかわいさや扱いやすさも必要になる。

3時間前後には、服選びも始まる。猫大好きスタイルやワイドパンツ、ラグランT、スニーカーなど、キャラクターの印象に合いそうな組み合わせを探していた。ここでも効率より納得感が優先されている。最強の服や高価な服を渡すのではなく、この住民ならどう見えるか、どんな色が合うかを考える。住民を追加するというより、島に馴染む入口を作っている。

このMii作成パートは、恋愛本筋から見ると寄り道に見えるかもしれない。だが、記事としては外せない。なぜなら、終盤で不破湊が「片思いがなくなった」「次から新たな恋愛へ進めるかもしれない」と受け止める流れの前に、新しい住民という可能性が入っているからだ。三枝明那の追加は、負けヒロイン化した不破湊Miiに対する、島側の新しい出口として置かれている。

初見者向けに補足すると、『トモダチコレクション』配信のMii作成は、顔を似せるだけの作業ではない。誰を島に入れるかで、以降の友達、恋愛、同居、旅行の可能性が変わる。今回のようにすでに関係が複雑な島では、新住民の追加が相関図を動かすきっかけになる。だから、不破湊が作成に時間をかけるのは、見た目のこだわりだけではなく、配信の次の展開を作る意味もある。

また、Mii作成中にも島のほかの住民は動いている。3時間2分台には、キャラクター作成の裏で別の住民が悩みを抱えていることに気づき、島が放っておけない状態になっている。作る側の集中と、島側の勝手な進行が重なるため、配信は作業だけに閉じない。顔を作っている間にも、恋愛や生活の火種が別の場所で生まれている。

このあたりの忙しさは、少し前提知識が必要な部分でもある。誰が誰と同居しているのか、誰が誰を好きなのかを全部把握していないと、コメントの反応や不破湊の言い方を一度で追うのは難しい。ただ、その難しさを完全に解消する必要はない。むしろ、島の関係が複雑になりすぎて、配信者自身も確認しながら進めていることが、このシリーズの味になっている。

三枝明那のMiiが島に入ることで、画面にはまた新しい会話が増える。あいさつ回り、服の調整、誰と話すか、誰に興味を持つか。終盤のプロポーズの直前にこの作業が入ったことで、配信は「既存カップルの結末」だけではなく、「次の住民たちがどう動くか」という視点も持って終わることができた。単発の事件で閉じず、次回へ続く余白が残っている。

プロポーズと結婚式で、負けヒロイン回が決定的に着地する

プロポーズと結婚式で恋愛矢印が整理されるイメージ
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3時間2分台から、配信は再び恋愛の本筋へ戻る。イブラヒムがローレンとの子どもを想像するような相談をし、住民同士の関係がさらに深い段階へ向かっていることが示される。ここではまだ冗談のように受け止められているが、終盤のプロポーズへ向けて、「島ではもう恋愛の次の段階が始まっている」という空気が出る。

3時間8分台には、別の住民がエクスだけでなく葛葉も気になると相談する。ここで不破湊は、どちらにも可能性が薄いことを笑いながら、まさに「負けヒロイン」として受け止める。恋愛矢印が増えているのに、相手側ではすでに葛葉とエクスの関係が成立している。このズレが、今回のタイトルを最も分かりやすく回収する場面だった。

この相談に対して、不破湊は葛葉へ向かうほうが面白いと判断する。単に成功しやすい選択ではなく、物語としてどちらが転がるかを見ている判断だ。エクスはすでにモテており、奪い合いの中心になっている。そこへさらに向かわせるのか、葛葉側へ気持ちを寄せて別の混乱を作るのか。ゲームの相談画面を見ながら、配信者が即興で演出を選んでいる。

3時間10分台には、同居相談も出る。エクスと一緒に住みたいという願いに対して、不破湊は今は早いと止める。ここでの判断は、管理人としてかなり強い介入だ。恋愛が成立したからすぐ同居、ではなく、既に別の同居関係や島のバランスがある。今は引き離すことに必死だと笑いながらも、島の相関図を一気に固めすぎないようにしている。

この「止める」判断が、終盤のプロポーズで効いてくる。不破湊は恋愛を完全に止めたいわけではない。むしろ、成立するところは見たいし、ドラマとして盛り上がるなら後押しする。ただ、どの部屋で暮らすか、誰と同居するかは、配信の見え方にも関わる。恋愛成立と生活の配置を分けて考えることで、島の関係図にまだ遊びを残そうとしていた。

そして3時間22分台、葛葉へのプロポーズ相談が来る。ここで配信の温度が一気に変わる。もう終わろうと思っていたタイミングで、恋人からプロポーズへ進む話が出るため、不破湊も「ここに来て」と反応する。短め予定だった枠が、最後の最後で大きな決定場面を迎える。『トモコレ』らしい、終われない引きの強さだ。

プロポーズの手助けでは、余計なことを考えないようにするミニゲーム的な操作が入る。周囲の住民や思考が割り込む中で、タイミングを合わせて進める場面だ。不破湊は、周囲の恋愛矢印や自分のMiiの立場を重ねながら、成功させる方向で動く。負ける側にいるのに、成立を手伝う。そのねじれが、この回の一番おいしいところだった。

3時間25分台、プロポーズは成功する。葛葉とエクスが結婚へ進むことで、エクスへ向かっていた複数の矢印は一気に整理される。字幕では、不破湊が「どんどん自分以外のカップルが成立していく」という趣旨で反応しており、祝福と屈辱が同じ場面に乗っている。ここで、冒頭から続いていた負けヒロイン構図が完全に着地した。

結婚式では、設定した口癖が何度も入り込み、祝福のはずの場面に微妙な否定のニュアンスが混ざる。これは中盤の口癖作りが効いた瞬間だ。住民が幸せそうに進んでいるのに、言葉だけが少しズレている。そのズレを不破湊がすぐ拾い、泣きながら歌うような立ち位置へ自分のMiiを置いていく。ゲームの偶然と配信者のツッコミが、ここでかなりきれいに噛み合っていた。

その後の同居先選びも、単純なハッピーエンドにはならない。不破湊は一瞬、遠距離結婚のように別居させたいと考えるが、ゲーム側の流れでは一緒に住む必要が出てくる。誰の家に住むのか、既存のルームシェアはどうなるのかを考えた末に、大きな部屋へ複数人を入れるような形になる。ここでも、恋愛成立が島の住宅事情を一気に塗り替える。

3時間30分台には、住民たちをまとめる呼び名を考える場面がある。最終的に、人数が増えた集団をかなり大きな単位として扱うような命名になり、島の中の小さな部屋がにじさんじ的な集合体へ膨らんでいく。これは雑な冗談に見えて、今回の配信らしいまとめ方でもある。個々の恋愛から始まった話が、最後には大所帯の共同生活へ変わっていた。

終盤、不破湊は片思いが消えたことを確認し、これで次から新しい恋愛へ進めるかもしれないと受け止める。ここが暗くならないのは、失恋をただの失敗として扱っていないからだ。葛葉とエクスの成立により、不破湊Miiや別の住民は一度負け側へ回るが、そのぶん次の展開が開く。負けヒロイン回でありながら、島全体としては前へ進んでいる。

最後は、翌日のライブに触れて配信を閉じる。最初の方はYouTubeでも無料で見られること、現地や配信で楽しんでほしいことを案内し、ライブ前夜の現実へ戻っていく。冒頭ではライブのために短くすると言っていた配信が、結果的に島の大事件を抱え込んで3時間半になった。この戻り方が少しおかしいし、同時に不破湊の配信らしい。

今回の回を見返すなら、冒頭の前回整理、1時間台の旅行ツアー、2時間台の三枝明那Mii作成、3時間20分台以降のプロポーズを押さえると流れがつかみやすい。全部を細かく追うには前提が多いが、恋愛矢印がエクスへ集まり、最後に葛葉との結婚で整理される、という大きな軸を持って見ると迷いにくい。中盤の口癖や旅行は、その軸を支える寄り道として効いている。

もう少し細かく見るなら、今回の配信は「誰かを勝たせる」より「島の辻褄をどう受け止めるか」に寄っていた。葛葉とエクスの関係を成立させるだけなら、プロポーズ成功の瞬間で終われる。けれど不破湊は、そのあとに同居先、家の呼び名、取り残された住民の気持ちまで確認する。恋愛イベントを派手な山場として消費して終わらせず、生活の配置まで見に行くから、ゲーム内の結婚が島全体の再編として伝わる。

また、冒頭のライブ前トークと終盤の告知が、配信全体を現実の予定へつなぎ止めていたのも見逃しにくい。配信の中では、住民の結婚や旅行が大きく見える。一方で、本人は翌日にライブを控えていて、最後には現地やYouTubeでの視聴にも触れる。ゲーム内の大事件で盛り上がったあと、現実側のライブへ戻っていく流れがあるため、ただの長時間ゲーム配信ではなく、ライブ前夜の寄り道として記憶に残る。

初めてこのシリーズを見る人にとっては、住民名や関係性の多さが少し壁になるかもしれない。特に、誰が誰と同居しているか、誰が誰へ片思いしているかは、前回までを見ていないとすぐには追い切れない。それでも、今回の回は「エクスに矢印が集まり、葛葉との結婚で整理される」という軸が強い。細かい固有名詞を全部覚えなくても、不破湊がその都度、今何が起きているかを言葉にしてくれるので、流れだけなら入りやすい。

逆に、シリーズを追っている人ほど楽しいのは、過去回で仕込まれた口癖や同居設定が急に別の場面で効いてくるところだ。中盤で選んだ言葉が結婚式に混ざる。別々に見ていた部屋が同居先選びで問題になる。旅行に行かせた組み合わせが、あとで関係図の印象を変える。配信中はひとつずつの判断が軽く見えても、終盤にまとめて返ってくるため、長い枠を通して見る意味があった。

記事として整理すると、この回は大事件の連続というより、細かい世話が積もった先で大事件に届く回だった。食事を渡す、服を買う、挨拶を決める、友達を紹介する、旅行へ送り出す。そうした小さな操作があるから、最後のプロポーズも突然の奇跡ではなく、島がここまで育った結果として見える。不破湊のツッコミは軽いが、見ている場所はかなり細かい。そこが今回の配信を、単なる恋愛ハプニングより濃くしていた。

この記事として一番残しておきたいのは、不破湊が島の出来事を無理に整えすぎないところだ。成立した恋は祝うが、同居は少し待たせたい。負けた恋は笑いにするが、次の可能性も残す。新住民は丁寧に作るが、その間にも島のモヤは勝手に動く。管理できそうで管理しきれないゲームの面白さを、不破湊がずっと言葉で受け止め続けた回だった。