兎田ぺこらが2026年2月14日に公開したオリジナル曲『ラブノカサブタ』は、バレンタインの夜に届いたMVだ。作詞・作曲はDECO*27、編曲はHayato Yamamoto。かわいさに振り切るだけではなく、サビで一気に景色が開くような抜けの良さが耳に残る。恋っぽい甘さを前に出しすぎず、ぺこららしい明るさで転がしているのが見やすい。

動画は2分43秒と短めだが、イントロからサビまで迷いなく走り切る。兎田ぺこらの明るい歌声が前に出ていて、最初の一周で曲の輪郭をつかみやすいのも、このMVの入りやすさにつながっている。短尺だからこそ、最初の入りとサビの抜け感がはっきり分かる。

サビで景色が開くポップチューン

『ラブノカサブタ』は、甘さを押し出したラブソングというより、照れや勢いをそのまま弾ませたポップチューンだ。イントロからテンポよく進み、サビで視界がぱっと開くので、初見でも耳に残りやすい。細かく感情を重ねるというより、勢いで気持ちを前へ押していく感じが気持ちいい。

ぺこらの歌声は元気さが前に出るタイプだが、この曲ではその押し出しがまっすぐはまっている。少し転がるようなメロディでも声が埋もれず、かわいさと勢いが無理なく同居している。サビに入った時に空気が軽く跳ねるので、曲の楽しさが一気に分かる。

色づかいと歌詞演出がテンポを支える

概要欄のクレジットでは、MVのDirector&Movieを臼水、illustrationを形状、Logo&Lyric designを玉野ハヅキ、Lyric designをRONIと記載している。画面は明るい色を軸にしつつ切り替えが早く、楽曲のテンポをそのまま映像側でも支えていた。文字や色の見せ方が軽やかなので、MV全体の印象が重くなりすぎない。

タイトルにある「カサブタ」という少し引っかかる言葉も、画面では重くなりすぎず、ポップなリリック演出の中に軽やかに置かれている。サムネイルから本編までトーンが揃っていて、短いMVでも印象が散らばりにくい。かわいさとちょっとした引っかかりを同時に残すバランスがいい。

MVから音源まで追いやすい導線

hololive公式の音源ページでは『ラブノカサブタ』を2026年2月15日発売と案内しており、配信リンクにもそのままつながっている。MVから入って音源にも流れやすく、新曲チェックとして導線が分かりやすい。動画だけで終わらず、曲そのものをそのまま聴きに行きたくなる作りだ。

MV単体でも曲の輪郭がつかみやすく、ぺこらのオリジナル曲を久しぶりに追う人にも入りやすい一本だ。バレンタイン公開らしいかわいさはありつつ、最後まで耳に残るのはサビの推進力だった。短く軽いのに、見終わるともう一回サビを聴きたくなるタイプのMVになっている。