我部りえるが2026年4月15日に公開した『Blooming Memory』は、約5分6秒のOfficial Music Videoだ。概要欄には作詞・作曲・編曲が Jun Kuroda、イラストが古弥月、映像が がむ と並んでいて、最初から「歌・絵・映像をまとめて見せる一曲」として打ち出している。あおぎり高校のメンバーとして配信で見える明るさをそのまま持ち込みつつ、オリジナル曲としての輪郭もきちんと見せる一本だ。
概要欄には我部りえる本人の公式Xと、あおぎり高校のプロフィール導線も並んでいる。MVを見て気になった人が、そのまま本人の活動や所属情報まで辿れるので、「曲だけ切り出して終わる新曲公開」ではなく、ここから人を知ってもらう入口として設計されているのも分かりやすい。
Jun Kurodaの楽曲に我部りえるの声をまっすぐ乗せる
『Blooming Memory』でまず印象に残るのは、声を強く加工したり、派手な演出に埋もれさせたりせず、メロディの流れにそのまま乗せているところだ。明るい曲調ではあるが、声の抜けが軽すぎないので、かわいさを前面に出しつつも「歌」として輪郭がぼやけない。サビで音の密度が上がっても、言葉の輪郭が残るので、聴き手が置いていかれにくい。
配信や歌ってみたで見えていた明るさが、そのまま曲の芯になっているのも分かりやすい。ただ明るいだけで終わらず、歌声の押し引きで場面を作っているので、初見でも「こういう声で、こういう温度の曲を歌う人なんだ」と人物像までつかみやすい。
古弥月のビジュアルとがむの映像が曲名の印象を固める
MVは、情報量で圧倒するより、タイトルどおりの明るい記憶を積み重ねていく方向に寄っている。古弥月のビジュアルで作った色の印象を、がむの映像が切り替えや動きで支えているので、5分を超える尺でも散らばりにくい。見終わったあとに残るのは「演出が多かった」ではなく、タイトルと歌声のイメージがひとつにつながった感触だ。
オリジナル曲のMVは世界観の説明が先に立つと、歌そのものとの距離が出やすい。この動画は逆で、最後まで歌が前提にあり、そのうえで絵と映像が支えている。だからこそ、記念曲として楽しむ人にも、我部りえるの音楽面を追いたい人にも渡しやすい。
新曲公開だけで終わらない「我部りえるの音楽入口」になる
タイトル、MV、歌声の方向がそろっているので、公開直後の新曲として印象をつかみやすい。しかも、概要欄からは公式Xやプロフィールにすぐ飛べるため、普段の活動から楽曲へ入る流れも作りやすい。歌から入った人が、そのまま配信者としての我部りえるまで見に行ける設計だ。
初めて我部りえるの楽曲に触れる人には入口になりやすく、すでに配信を追っている人には「今の歌の見せ方」が分かりやすい一本だ。派手な仕掛けを重ねるより、本人の声を中心にきちんと聴かせる。その判断が、この曲の印象をいちばん強くしている。
